昨日、2月10日マリーシェル占い館アトレ秋葉原店が2周年目を迎えることができました。

 

緊急事態宣言下で時短要請など、アトレの館自体がイベント自粛していることに配慮し、何も催しをしない記念日になりましたが、当日はクラランス様の新商品発表のオンラインイベントにマリーシェル占い館およびUranowの占い師とともに参加しておりました。

 

化粧品関連での占い師が呼ばれるイベントというと、私の師匠などは40年以上前に資生堂さん関連でよくやっていたと聞いたことがあります。商品説明などの後のにぎやかしでカラー診断などの話をするセミナー・講演形式のもので、この手のものは現在も多いスタイルではないかと思います。

 

今回のはオンラインでの占いを行うという、パーソナライズドされた形式です。こういった案件の場合、代理店やイベンターはクライアントの要望を聞き入れて案を練りますが、著名な占い師の方がいいという話にたいていなるんです。私の師が活躍してた頃は、たしかに著名な占い師=実力者ということでしたが、今は内情が違いますからね。

 

TVやメディアに出ている占い師=タレントであって、占い師と言えるのか?という感じで、この流れはここ15年以上続いているように感じます。今、知名度がある占い師とくくられる人は、その占いを調べると分かりますが、もともとある占いに星の名前を変えただけ、それをオリジナル占いといって出すパターンばかりです。つまりは昔の占い本をもとに、星の名前だけを変えて、占いの名前を付け、本を出すみたいな感じです。

 

こういう人々を使っても、30分程度のセミナーなら成り立つんです。実際は。

でも、その効果は今の世の中では、なんだかな―になると思いますね。

より個を重視した戦略となると、個別占いという感じになりますが、それだと著名人1人じゃ意味ないし、そもそもまともな占いのできない著名人を呼んでも、クレームになりかねません。

 

昔からこうした占いを販促に使ったことのある大手代理店は、結構個別鑑定がギャンブルになるのを知っています。たとえば電通の年賀会などは、クライアント企業の代表がずらりと集まった中で、東京の場合は占い師3席で展開していました。そこではTVやメディアに出る今知名度のある占い師などは呼びません。なぜならあくまでタレントのようなもので、占いをまともにできる人がいないのを知っているからです。だから、ほぼ毎年固定。80歳をゆうに超える占い師も出演していたりしました。

 

電通さんともなると、アレコレ出演者に支持を出すかと思いますが、一切占い師にはこうしてくれとはいいません。そこに来る占い師がおかしなことをしないのは分かっているからです。事前の打ち合わせなんかもありませんね。1人10分とか15分になりますという連絡をして終了。あとは控室でお茶菓子を食べて時間まで待つという感じです。

 

でも、これはアウトじゃない占い師であることが前提であるから成立しているわけで、中にはダメな社員もいるわけで、同じような鑑定をする企画でも、占い師なら誰でもいいとか、知名度で選ぶとかいうことをやってしまう場合もあります。すると、イベント中、イベント後にトラブルやクレームが発生するわけです。

 

大手代理店ほど、イベントの知見が多いから、エース級の広告マンはちゃんとした占い師をイベントに充てます。今回のイベンターさんは過去に占いを扱ったことがあるのかは聞きませんでしたが、昨日のイベントは成功をしたんじゃないかと感じます。

 

実際に利用者から、すぐに良い反響の声が上がり、良かったという声をいただきました。

たぶん、今回の案件はうちじゃないと成立しなかったというか、グダグダで大失敗になったかと感じます。

 

占い師はあくまで占いをするものであって、製品紹介を軸にやってしまうと、お客様の目にはごり押しに映るから、普通に占いをさせてください。

 

当然のことなんですが、案件によっては商品PRだから、商品を前面に出してやってほしい、と言われる場合もあります。けれど、それを受けてしまうと、本来占い上では、正しくないことを正しいと伝えることになったりして、おかしなことになるんです。だから、マリーシェルでは無理なものは無理とハッキリと伝えますし、代替案をしっかりと提示します。

 

今回は理解のある方々にも恵まれた結果、お客様に満足のできるサービスの提供、そしてクライアント様の商品訴求につながるように、楽しい体験を通して、PRしたいと思ってくれるムードを醸成できたのではないかと思います。

 

占い師のみんなが頑張ってくれたおかげで、素晴らしいイベントになって、それが私にとっては2周年目のはなむけになりました。

 

完全な占い系の占いイベントだと占い好きが集まるから仕事としてはやりやすいですが、今回のような別の商品PRの中に占いイベントがあるパターンだと、お客様がそもそも占い好きではない人もいます。だから、なかなかハードルの高いイベントで、まずスキルのない占い師だと成立しません。

 

現状の占い館のメンバーでは、だれを送り込んでも問題ない安定感があり、昨日は8名の占い師がそれぞれ最大のパフォーマンスを発揮できたのではないか感じます。出張したから、占い館が手薄になっては元も子もなく、お店にはいつもの占い師がいつもどおりに店を守ってくれて助かりました。

 

 

昨日のお客様の中には、占いイベントのコメントをSNSにアップしていただいた方もおられ、そのコメントからも満足していただけたことが確認できうれしく思います。

 

最高の仲間とともに、マリーシェル占い館アトレ秋葉原店の2周年目を迎えられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

これまでの3年、新たなサービスの形を模索し、ようやくその芽が見えてきました。既存サービスにおける新たな価値の創造とともに、その形態の変化。Uranowも新たなステージに向かう年にしていきます。マリーシェルしかできない占いサービスの提供を今後も続けてまいります。