マリーシェル占い館アトレ秋葉原店が来月で1周年を迎えます。

 

2020年2月10日。

アトレ秋葉原で始まった占い館は、厳しい環境の中でのスタートでした。

店をOPENする前から徐々に拡がるコロナの渦。

同時期に4店舗がOPENすることになりましたが、次々と閉店に追い込まれ、今残るのは当店のみという状況。

 

4月、5月とOPEN3か月目から休業要請に従う形で、リピーターを徐々に作る占いビジネスにとっては過酷な環境でした。

2月OPENということで、給付金の対象にもなりません。店を増やし、固定費が上がって利益が大幅に減少しても、給付対象にならない。

まさに"背水の陣" の様相で、日々を乗り切らなければならない状況。

 

スタートさせるタイミングで、15日を過ぎると完全にダメだという占い結果をもとに、強行スケジュールでOPENさせることになり、理想とする姿ではない状態でスタートさせることになりましたが、今思えばこの10日のOPENが正解だったと思います。

 

OPENの日に、Uranowのサファイア☆Uさんから贈られた花飾りは、今も店頭に並べています。私の心の中では、この花飾りが風化して崩れるまでは店を続けるぞという想いを抱き、その想いは今も変わりません。

 

2021年1月24日。

「素敵なスタッフさんにこれを渡してください!」と占い師がお客様からプレゼントをいただきました。もちろん、そのスタッフは私であるわけがありません。お客様からスタッフがそうした言葉をいただくのはうれしく感じましたし、素敵なスタッフがこの過酷な環境の中で支えてくれたことには感謝でいっぱいです。

 

ちょうどこの日、同じ施設に入る2店舗が最終日を迎えました。そのうち1店舗はうちとも縁があり、もともとフロア内に2店舗やっていて、それを1店舗にまとめたため、空きが出たテナント枠にうちが入居することができたのです。スーツ屋さんですから、正直今は逆風が吹

いており、厳しい状態なのは容易に想像できます。

 

今、コロナは第3波と呼ばれていますが、この後年末に第4波や第5波が来てしまったら、うちも店を閉めざるを得ないでしょう。

時短の補償も受けられなければ、給付金も対象外。継続の可能性が5%でもあれば、うちはそこに挑戦するでしょうが、店を開けられないということは戦う術を奪われているのですから、そこをひっくり返すのは無理です。

 

マリーシェルは、IT企業の端くれで、そもそも店舗事業は素人と言われても仕方ないです。イベントや催事はやったことがあっても、店舗を持ったのは、2019年の吉祥寺が初です。もともと私は店舗コンサルの経験もあり、サービス接遇のプロでもありますが、知識はあっても実務経験がないわけで、手探りでなんとかやってきた感じです。

 

1日1日、新たな学びや考えさせられることがあって、徐々に改善やテコ入れを行い、今の姿があります。もし店を閉めなければならない状況になったら、いくら私でもすぐには決断ができるか不安です。店にはこれまで関わってきた人の想いが込められているなんて考えると、なおさら決心がつきません。

 

 

店でコロナが1人出ると、消毒費用が30万円にも及ぶといい、数人でれば利益は吹き飛びます。

 

コロナとのチキンレース&ロシアンルーレット状態はうちだけではないですが、絶対にミスができない日々が続くことは、心の消耗を伴います。何も得るモノがないギャンブルをやっているような感覚で、何のためにやっているのだろう?という根本的なことを考えるようなことも起こります。

 

マリーシェルが駅ビルで店を出すのは、少しでも自殺をしようとする人を防ぎたいという思いがあるからです。駅ビル催事を通して、実際にそれができた経験がもとになっており、弊社も辛い体験を乗り越えた過去があるため、できることをしていきたいと考えています。駅で身を投げる人は、誰かが声をかければ、まだ助けられる可能性があると思うのです。これができるのも、お客様が安定的に利用していただけることで利益が生まれるから成り立つわけで、時短や休業要請などで店のダメージが拡大するとやりたくてもできない状態に追い込まれます。

 

アンパンマンは自分の顔のアンパンを分けても、ジャムおじさんが新しい顔を作ってくれるからやれています。けれども、菅おじさんや麻生おじさんは、年を取りすぎてドケチになり、どうやらパンを作っても会食で食べてしまい、提供してくれはしないようです。

 

これまでの日本には、アンパンマンや食パンマン、カレーパンマンといっぱいいたはず。けれども、パンを与えたり、かじられたりしたところから蔓延したコロナというばい菌が入り、ドンドン倒れてしまいます。

バカチン担当大臣なるものが用意され、バカと調整を試みるという喜劇を行っている中、顔のない遺体がそこら中に拡がるという惨状に。

高台にある食パン工場では、街の様子は分からない。

 

守らなければならないのに、守ることができない。そうした心境の人はうちだけではないでしょうし、体力がつきかけているところは、尽きるまで居続けるか、完全に尽きる前に手放すかの選択が求められています。

 

 

いずれにせよ、2月10日を迎えられそうで、ホッとしています。

マリーシェル占い館にとっての誕生日。

ほんとはお祝いムードで何かイベントをやっていきたいところですが、さすがに人集めをするような展開は難しいでしょう。

特に何かをするわけでもなく、粛々と鑑定をしていければと思っています。