【いよいよ中学受験当日】

いつも朝食をしっかり食べる子が

今日はほとんど食べられず試験会場へ


「あ~緊張する」と言っていたけれど

会場が開くと

振り返りもせず

「じゃ、がんばってくる」と

一番に入っていった


それを見て「これは大丈夫だな」と思った


けれど‥


試験が終わり帰ってくると

「国語100点かもしれない」


彼の国語自信あり!は

これまで何度も逆パターン‥


忘れていた不安が押し寄せる


「で、算数は?」

「ん~いくつか解けなかった」

「ん??いくつか?」

「めっちゃ難しかった」


算数を得意としていたので

複数の問題が解けなかったということは

これまで一度も無い


一気に血の気が引く

解けた問題が合っているとも限らない

大丈夫か?


本人はけろっとしている

自信はあるみたい


「ゲーセン行きたいんだけど」


聞きたいことは山ほどあるけれど

すでに気持ちを切り替えているらしいので

取りあえずショッピングセンターの

ゲームセンターへ


もう結果を待つしかないのだから

考えるのはよそう

それより、達成した充実感を共有しよう

成長を認めよう


そうは思っても

そんな簡単に気持ちは切り替えられない


そんな考え事をしているママが

そばにいても楽しくないか


「お腹空いたね、何か食べちゃおうか」

お弁当も半分しか食べられなかったらしい

二人でフードコートへ移動


「あ~終わったね」

「がんばったよね」

「やれることやったよね」

「でも楽しかったよね」


二人で食べたラーメン

ラーメンの温かさと次男の笑顔にほっとする

美味しかった

きっと一生忘れない


帰りの車の中

「もし、地元の中学行くことになったら、最初のテストで絶対一番取るんだ」と


幼くて楽観的なのかと思っていたけれど

親が思うよりずっと

状況を冷静に捉えているのかもしれない


受験が彼を成長させたことは間違いがない