渋谷のマリア
作詞・作曲:おかゆ 編曲:新田高史

道玄坂で マリアは生まれたの
ネオンに囲まれた あの家(うち)で
歌うのが大好きな 母の姿見て
雑踏にまぎれて 育てられた

地元の仲間は ド派手なメイクで
交差点 真ん中で 踊っていたよ
いつでもマリアは ハチ公で待ちぼうけ
画面で鳴り響く 失恋ソング


道玄坂の マリアはオトナになった
冴えない男を 追いかけて
着飾る理由が 欲しいだけだった
虚(うつ)ろに 登ってた スペイン坂

いつしか仲間は 会社に勤めて
綺麗な髪型で 歩いていたよ
プラネタリウムは 今はもう無いけれど
夜空をさがして 涙隠すよ

行き交う人の 生き様が見える
交差点 真ん中で 立ち止まる
渋谷のマリアは 気付けばひとりぼっち
ギターを抱えて 歌っているよ

渋谷という谷に 時代が降り積もる
いまでもあの場所で 歌っているよ



「散りゆく青春」( ザ・タイガース・アゲイン 1970年)

   作詞:山上路夫 作曲:森本太郎

あなたと もう逢えない
二人は別れてゆくの
やさしい言葉も 言えずに心に残る

あなたを愛した時
はじめて生きた気がした
二人の世界に 咲いてた青春の花

だけどそれも 今日で終わり
すべては今 涙に散るよ
今日かぎりで 愛の日々は
夢のように 散るよ

あなたとすごした
月日がはかなく消える

春の花は 時がくれば
ふたたびまた 花咲くけれど
二人だけの 愛の日々は
二度と 戻り来ない

明日はもうひとりで
二人は生きてゆくのね
別れの言葉に 散りゆく青春の花……