フランスのエクレールACL(Eclair ACL)は、同録のテレビドラマで使われていたEclair NPRよりも小型なのでミニエクレールという呼称もある16ミリカメラです。ENG普及以前のテレビ番組の取材やドキュメンタリー映画で使われていた機種です。同録と言っても、オーリコンのようにカメラ内のフィルムのサウンドトラック部分に録音ができるわけではなく、音声は別にテープレコーダーで録音します。同録用というのは、クリスタルモーターで正確に1秒間に24コマ、フィルムを駆動する事ができ、その駆動音が小さい機種という意味です。普通の16ミリカメラは駆動音が大きく、録音も同時に行うとカラカラ(または機種によってはジャーッ)という駆動音が録音されてしまうのですが、エクレールは特殊な駆動機構で駆動音を抑え、さらにミラー式一眼レフというレンズからの映像を1コマ撮影して次のコマにフィルムを送る間にミラーシャッターでアパーチャが塞がれ、ミラーは映像をファインダーのピントグラスに写し出すという構造でした。ミラーは左右に動く構造なので、回転するミラーシャッターのアリフレックスではそれほど気にならないフリッカーも、エクレールは晴天時の屋外ではかなりチカチカして、移動する被写体をフォローしたりするのが難しかった記憶があります。この機種は、マガジンにフィルムを装填するのがなかなか難しく、操作マニュアルを見ながらかなり練習しました。後のENGで使われるショルダータイプのビデオカメラと同じように肩に担ぐスタイルですが、現在のシネマカメラでは、ボディの後ろ側の丸みといい、グリップのスタイルといい、SONYのPXW-FS7がエクレールACLに似ていると思います。写真は水元公園でロケした時のカラープリントをスマホで複写したものです。レンズはアンジェニューの12-120、三脚はベルボンです。