わたしの担当者は店長である。
わたしよりかなり年上なグレイヘア。
今はコロナ流行っていないのに
手袋とマスクをつけていた。
一緒に働いているもう一人の
娘の担当者は手袋もマスクもしてない。
だから美容室のルールではない。
なんだかとても不自然だった。
もしかして、わたしのせい?

実はわたしは美容室のケープを
着ると蒸し風呂状態になって
冬でも汗をかいてしまい、
首に巻かれたタオルが必ず濡れる。
それをいつも驚かれていた気がする。
気持ち悪いって思われてただろうな。
確信したのは、次に入ってきた
お客さんを席まで案内する時。
わたしはもう終わって娘を待っていた。
お洒落に興味のなさそうなお婆さんが
最初にシャンプー台へ案内されていた。
自分でシャンプーできない人なのか
髪を染めてもらうのか知らないけど、
なんと店長が手袋を脱いだのだ。
シャンプーこそ手が荒れそうだから
手袋をしていたそうなものを…
わたしはカットだけだったから
手袋なんて必要ないでしょうに。
わたしは恥ずかしくて傷付いた。
もう美容室に行きたくない
(向こうも来て欲しくないわ)