よくぞここまで

辿り着いてくれました〜


[危険な暑さ]

[外出は控えて]


毎朝私の携帯にそんな通知が届く

連続の猛暑日、、、



とある利用者さんが

玄関を開け

私の顔を見るなり仰った言葉



冗談っぽく…とかではなく

「この暑さの中を…」と

その後も

私を気遣ってくれる言葉が続いて…




行く先々で

労いの言葉をかけてくださったり

心配してくださることは多々あれど


初めてお迎えする言葉に

一瞬驚き、照れ笑いもしたが…



あの瞬間に

あのセリフがでてきたことに

とても感動してしまった



素敵だな。と思った



その言葉がとても嬉しく

ケア中にジワジワ心に響いた

(このお宅はお掃除のケアです)


また別の利用者さんの所でのこと



その方は都営団地に住んでいて


ヘルパーの自転車は

敷地内にある

住居者用の自転車置き場ではなく

少し離れた別の場所へ止める約束自転車



団地の大きな入口を抜け

その敷地へ向かう途中で

作業をしてるおばさんがいた


団地の住人らしきその方は

敷地内の一角の草花に

ジョウロで水をあげていた


水場が近くにないので

その方は

ペットボトルからジョウロへ…と

水を移して水やりをしていた



ふと見ると

止めてある自転車の前カゴには

大量の空のペットボトル気づき


後ろのカゴには

水の入った大量のペットボトル気づき


利用者さん家は4階で

家の前の廊下から下を除くと


おばさんは1人

黙々とその水やり作業を続けていた



こんな暑い中

ペットボトルのあの作業…

ずっと繰り返してるんだな…



そんなことを思いながら

利用者さん家のチャイムを押す


いつも開錠している玄関に

鍵がかかっていた


再びチャイムを押す

室内にチャイムの音は響いているが

利用者さんの返事がない凝視




チャイムとノックを繰り返し

廊下に面した台所の小窓を開ける

(緊急時用にその窓の鍵はかけていない)


正面に見えるベッド

いつもならその小窓からでも

ベッド上の様子が見えるのに


その日に限って

手前の襖でベッドの端しか見えないあせる




小窓から

顔を突っ込むようにして

利用者さんの名前を呼び続けた


布団がゴソゴソ動く気配があった


寝ているのか…?!

起きられない状態なのか…?!



状態が把握できず

ひたすらチャイムと声掛けを続けた




私の顔の位置より少し高めの小窓から

目の前を3、4m離れた奥の部屋に向けて

私はひたすら声をかけた



「○○さぁ〜んっっ!!」

私の声

団地中に聞こえてるかも知れぬ…汗




利用者さんへ向けた私の声は

どんどん大きくなっていったが


全く反応がない真顔


画像はイメージです


事務所と連絡が取れないままだったが

お隣の方へ助けを求め…

(お隣さんは利用者さん家の合鍵を持っている)



玄関先で直ぐに事情を把握してくれ

「鍵取ってくるわね」と

お隣さんは奥の部屋へ戻っていった




私は先に利用者さんの家に戻り

チャイムを押し

名前を呼び続けていた



すると、、、



廊下のずっと先…奥の階段から

1人の女性が顔を出した



さっきの水やりのおばさん?!



大丈夫?

また○○さん寝てる?



暑さで真っ赤な顔をされながら

首のタオルで汗を拭きつつ

私にそう声をかけてくれた



私の声がやっぱり大きくあせる

下のおばさんにも届いて…


心配して様子を見に

上まで来てくれたのだった



「□□さんに電話しようかと思ってたのよ」



合鍵を持つお隣さんへ

連絡を取ろうとまでしてくれていた笑い泣き




状況を説明し

お隣さんへ鍵をお願いしたことも伝えると


「ならよかった…」と


笑顔を向けて再び階段へ、、、





なんて、なんて…笑い泣き笑い泣き笑い泣き




あんな暑い中作業していて

わざわざここまで上がってきてくれて



何もせずにはいられなくて


「待ってください!」


「これ!さっき買ったので、

  そこまで冷たくないかも知れないけど…」



リュックから

さっき買った麦茶を取り出し

その人へ渡した



「色々ありがとうございました!


   暑い中…水、何本もペットボトルで…


   ほんとにお疲れさまです!」




その人は照れたような笑顔をして

麦茶を受け取ってくれ

階段へ向かって行った

↓それと同じペットボトルの麦茶ニコニコ


利用者さんは

ベッドで入眠中…


何度かの声かけで目を覚まされ

 

昨夜足の痛みが出て

なかなか眠れなかった…


それ以外は体に問題なく

「大丈夫よぉ〜」とご本人ほんわか


水分摂取もしっかりと気づき





ケアも無事終えて

自転車置き場へ向かうと、、、


私の自転車のハンドルに

何やら大きなビニール袋がかけてある




ん?!なんだありゃあんぐりハッ



大きなビニールの中に

さらにビニールに入った何か…





袋を開くと

折りたたまれた紙が目に入った



さっきの水やりのおばさんからだった



おばさんの行動に

お礼や[お疲れ様です]の気持ちが湧き

思わずリュックから出して渡した麦茶




それが

こんなふうに返ってくるなんて




思ってもいなかった展開に

嬉しい驚きの気持ちでいっぱい




アクエリアスをもらったことも

もちろん嬉しいのだけど



それより何より

こんな素敵な言葉を

届けてもらえるなんて



嬉しくて嬉しくて。。。



私は自転車の横で

何度も何度もこの手紙を読んでた





あの時のあの瞬間の出来事を


こんなふうに受け取り

感じ取ってくれる方




1本の小さな麦茶が

とてもでっかいモノになって

返ってきた


実際ホントに大きいのだけども2ℓのアクエリアス


麦茶を渡した時より

さらにさらに嬉しくて

幸せな気持ちでいっぱいになった



ありがたいよぉ。。。





心の根本の所には

解決しないモヤモヤがあって



他のことを考えてても

別の何かをしていても



常に

頭から…心から…

離れることが無いから


ちょっと意識がズレると

そのことで

頭いっぱいになっちゃうこともあるけど




それでも

時は流れていて


朝が来て夜が来て


自分の意識が止まったままでも

やっぱり時は流れ続けてる





だから


モヤモヤは消えてないことも


まだ消せる手段がないことも

100も承知の上で



流れていく時も

過ぎていく景色も


ちゃんと感じ生きていたい





いろんなものを抱えてたって

嬉しいことも感じるし

有難いことも感じる


幸せだ。と思えることも

ちゃんと感じられる



いろんな気持ちを感じられる



そのどれもが私だ





きっと自分の中で

無意識に

バランスを取っている気がする



それはそれでいーのだ!



自分の心に無理がなければほんわか






ヘルパー先での

ありがた話のはずが

またしても

ズルズル拡がってしまった笑い泣き笑い泣き笑い泣き



なので

今日はこれにてバイバイ爆笑

ちょっと急すぎやしないねー?!






1人でも多くの人が

心から笑える日々を過ごせるようにハート


ありがとうございます照れ