セットした時間から
何度もやりすごし…
そろそろ起きねば…
カーテンを開け
朝日を感じつつ
主人の写真に朝の挨拶
ケアのキャンセルがあったり
ヘルパーさんが休んだり
色々とあるけど…
私は 今日も仕事へ
部屋の扉を開け
リビングの明かりをつける
夜中
何やらガタガタしていた娘
4月から大学生
入学式はなく、
延期になった授業開始は
さらに延期になって…
のびのび過ごす日々
高校の時よりも
よっぽど家にいる
（当然っちゃ当然だけど
）
） でも そのおかげで
お互い伸び伸びしてる
のびのびしてるから
お互いよく笑ってる
何でもないようなことで
2人で大笑いしたり
これはこれで
なかなか貴重な時間
で、
夜中ガタガタしてた娘は
きっとまだ夢の中。。。
ドアの向こうに
そんな気配を感じながら、
私はいそいそと支度を・・・
すると
娘の部屋のドアがおもむろに、
スゥ～と開きながら
笑い顔の娘が顔を出した
「あれ？起きてたの？」
そう声をかける私に
はにかんだ
という表現がぴったりな
笑顔で
娘は 私に話し始めた
「コンビーフで
カレー作ったの…」
「食べるなら
お母さん食べていーよ」
「私の分も残しといてね…」
それだけ言うと
笑顔のまま
また部屋に戻っていき
「じゃ～ねぇ…おやすみぃ」
と 部屋のドアを閉めた
きっと ソレを伝えるために
娘は完全に眠らずにいた
家にいる時間が増えて、
ココ最近色々やり出した娘
こっちが色々思わない方が
自分なりに
色々とやってる
なんだか朝からウキウキした
ケアの合間に帰ってきて…
カレーを食べよう
カレーを食べよう カレーを食べよう
そんな事を考えて
過ごしていた
予定していたのは11時過ぎ
次のケアまで 40分は取れる
ハズだった…
前のケアが押して
（責任者同行で新たなケアが加わった為）
次のケアまでの時間が
家を出るまで
15分間
いける 食べる！！
食べる！！ 冷凍してたご飯をチン
冷蔵庫に入れてあったカレー
これまた 皿に盛ってチン
扉の向こうの娘へ向かって
『いただきます～
ありがとね～』
（もちろん返事はないけど…
だって寝てるから～）
） コンビーフがチラホラ見える
それ以外は特にない…
ひと口 パクリ
ん？
美味しいぞ
自分がイメージした味より
はるかに深い味わい…
コンビーフのおかげで
ビーフカレーのコクがある…
思わず 娘の部屋のドア開けて、
「おいしいよ！
ありがとね！」
布団被ってる娘に向かって
声をかけまくってた
布団を被ったまま
顔も出さずに
「あぁ…よかった…
玉ねぎもずっと炒めた…」
寝言のような声で答えてた
へぇ～ 玉ねぎもやったのか
「今度料理教えて」
そんな事言ってた時は
ちっとも料理する様子もなく…
知らないうちに
色々見てたんだなぁ
色々やってくんだなぁ
小さい時
一緒に作ったカレー
夜中 娘が作ったカレー
お母さん 黙々と
1人 ニヤニヤしながら
モグモグと…
一気に食べ終わり
お腹も心もいっぱい
1杯のカレーを
こんなに喜んでるなんて
こんなに幸せ感じてるなんて
娘は
まだ分からないだろうなぁ…
おいしかったよぉ～
そんなウキウキで家を出ると
いつもの景色がウキウキです
利用者さんの家の前に
こんな蕾・・・
花が開いてるのは
こんな感じで・・・
お庭の方には鮮やかに…
そうそう！
コレは別の利用者さん
庭の桜の木・・・の葉っぱ
虫に見えるのは
虫じゃないんですよ
（ご存知の方もいるかしら…）
自転車で走ってると
今の季節は
色んな色を目にします
ケアからケアの移動中
太陽の日差しや空の青さ
色んな色の花たち・・・
この花たち
今年は あまり人に見られず
終わってしまうのかなぁ…
そんな思いがふと浮かび
こんな時期ではあるけれど
この時期に
自転車で走る仕事の私は
少しでも 色んなモノを
目にして
意識の中に
入れておこうと思ったのです
みな 今を生きている