その20話目です
主人の入院から１ヶ月経たない頃…
私と当時4歳の娘と 引越し
引越し先は
仕事先の専務である義父の家
義父の奥さんは
私にとって仕事の先輩…
ちょっと複雑な環境下へ
娘と共に…
そして・・・奥さんの妊娠
主人も私も、
確認した結果を聞いて
もちろん…喜んだ
主人なんて、
「この歳で
兄弟ができるぞ、オレ
」
」 なんてことを言っていた
その頃・・・
私の毎日の生活は…
専務（義父）夫婦は
（同居してから知ったのだが）
スポーツジムの早朝会員で、
朝５時にジムへ向かい家をでる
家に残っている
4歳の娘 と 私 は
2人が戻ってくるまでに
朝食を完全に終わらせておく
それが6時半・・・
私達の食事を終えるだけでなく、
専務（義父）達の朝食を
全てテーブルにセットした状態で
2人の帰りを迎える…
それを
6時半までに・・・
この生活スケジュールは、
一緒に生活する上で
専務（義父)が決めたものだった
「自分の家のように…」
「変な気を遣わないで…」
そう言われても、
仕事での付き合いが長く、
専務として接していた方が長い…
全然そんな風になれない…
しかも
ルールから外れようものなら…
例えば・・・
戻ってきた時に
私達の食事が終わっていない
それを一瞬で認識した途端、
無言のまま
上司の時の眼で
ジッとこちらを睨み…
そのまま食卓から去っていく
「支度できたら呼べ」
と 奥さんに声をかけ…
家で過ごしていても
時々見せる
その専務の眼に
すでに私は怯えていた…
その話はまた別の機会に…
色々あっても時は過ぎるわけで…
年始の外泊に向けて、
先生から伝えられている
外泊クリアの数値を保てるように…
主人はその事に集中し
気力が上がり
それに伴って
体調も落ち着いていた…
一緒に過ごせる4日間・・・
平成12年 11月22日
主人と私が婚姻届を提出した日
「いい夫婦の日だぞ
」
」私ではなく
主人の方から言い出し、
いい夫婦の日の11月22日に
その６年後の
平成18年 11月22日
病院にいる主人と
専務（義父）の家にいる私
面会時間ギリギリまでいた後
娘とお風呂を済ませ、
一緒に絵本を読み
娘が眠りについてから
いつものように
主人とメールでおしゃべり
その時に
「6年目だよ～
」
」そう私から伝えると、
主人からは
「もうそんな経つのか～。
色々苦労かけて…」
そんな感じの返信だったのに、
最後の入院の時
「日記みたいなの書く」と
一緒に選んで買ったノートには、
その日
主人は
こんなことを書いていた
「つきあって4年
結婚して6年
もう10年になるんだな
そんなに経ったのか
まだ10年だ。
俺たちは
もっともっと分かり合えるし、
まだまだ成長していくんだ。」
と・・・
もっと もっと
分かり合える・・・
まだまだ
成長していく・・・
もっと もっと
分かり合いたかった
まだ まだ
一緒に成長したかった
ずっと ずっと
一緒にいたかった… 
一緒に過ごした
10年という年月…
あなたが旅立ってから
同じだけの年月が経ちました…
それだけ経っても
会いたい
という気持ちは
なかなか 消えないですね…
過去を色々書いてくつもりが
若き日の事を次々と思い出し、
ちょっと脱線した感じ…
まっ、こんな日もあるさ
では また・・・