その19話目です





義父と暮らす

      そのための引越し



それが着実に進んでいく中…




主人や私がいたレストランが、




これまで
        30年以上続いていた店が、







                 幕を閉じる・・・








私なんかが心配するまでもなく…









専務である義父には



店のこと、


長年働いてた従業員達のこと、


その人達の今後のこと…




そういう事に関して


    決断を下す時には



                すでに



             全て計算済み。








1人 1人…

それぞれと時間をとって話をし、




全員 YES という状況で







    店の幕締めへ向けて動き出した









 

     平成18年(2006年)

                  11月19日   引越し
  






主人と娘と…
   家族3人暮らした家から、





   仕事先のオーナーである義父
   仕事先の先輩である義母




その2人の家への引越しが完了した






店の終わりは





             翌年の1月末…




「閉店」「さよなら」と銘打って、




店では 
   
    ランチに色々と企画を立て…






12月、1月の閉店までの週末は



 ライブ企画が盛りだくさんだった







年末年始の行事…


店の閉店…





常連さん達や


長年お世話になった業者さん達へ




        お知らせとご挨拶…






いつもの営業の中に




少しずつ


               終りへの動き…










小さい頃から


店と関わってきた主人







     自分が入院してから・・・





   妻と娘は

              引越しをして


   自分の上司であり、

         父親である人間と住み始め…

   






良くも悪くも


   長年自分が関わってきた店が、


30年以上続いてきたその店が、



 幕を閉じることになった…





そのたびに

主人に
ちゃんと話は伝えられたけど…









どんな気持ちで




どんな思いで





ひとつ ひとつ

             聞いていたんだろう…













いつでも


どんな時でも


自分が動いてアレコレしてきた主人







大きな病院の中、


部屋のベッドでひとり…





パンパンに浮腫んだ足


それとは真逆の痩せた身体…






自分の思うように体が動かせず


ふらつく身体…




病室のベッドでひとり・・・




主人は


どんな思いで過ごしてたんだろう…















色々と不自由だったり

               不便だったりする中、











主人が楽しみにしていたのは


          年末年始の予定だった








担当の先生と相談し、





     大晦日~年明けの1月4日まで





     外泊許可が出たのだった









       「なにがしたい?」
   

       「どこに行きたい?」










主人の頭の中には




会いたい人がいっぱいで…


やりたい事がいっぱいで…






計画を立てている時から




   「全然日にちが足りないよ!



と、主人は言っていた







 



お前のおやじさんと
                          母ちゃんと…



専務達(主人の父)と…




2代目母ちゃん
      (育てのお母さん)と…



          一緒にご飯食べる












それと・・・・・




  お前と〇〇(娘の名)に
                 ご飯作ってやる







そう言って、

病室から出る時間を楽しみにしていた








     家族3人

      久しぶりに一緒にいられる時間







でも

今 私と娘が住んでいるのは


主人と一緒に住んでいた家ではなく





        


        専務である義父の家…






    


        家族水入らずで過ごそう。





              と、





主人は



「ちょっとくらい不便でも、

              安いトコでも、

         3人でどっか泊まれる所探そう」








そう言って


年末年始の外泊を、
           

家族3人で過ごせる時間を、


     本当に楽しみにしていた









     どんな所にしようか…


     正月だから空きあるかなぁ…










そんな私達の心配も




  全く必要なく終わってしまった…










専務である義父から



        「上の部屋で過ごせ」



                との話があった…











          上の部屋とは・・・

 






私達が働いていた店があるビル。




レストランは地下にあり、

 



そのビルの屋上には



   

    店の仕込み等をするキッチン

    従業員のロッカー&更衣室





それらが簡易型で設置されていて、



その間に


 居住できる所も設置されていた





ようするに、


それぞれの用途を持った
                             箱型の空間が3つ


屋上に設置されていたのだ






通路には屋根がある訳では無く、


雨が降ると


エレベーターを降りてから

再び傘を開き

更衣室へ向かう…と言った具合








そこの空間の1つである

居住スペース


          
  それが        上の部屋






そこには 当時、

専務のお母様と

専務の次男…(主人の弟)が

                             生活していた










専務(義父)の話はこうだった…







   年末年始

   主人の外泊許可の出ている間…


   おばあさんと息子(主人の弟)は

   近場で宿泊し、






   私達家族は

   その居住スペースで生活する






  慣れてる場所の方がいいだろう




  どこかに泊まって
  無駄にお金を使う必要は無い







  最終的にそういう話だった










部屋には

2段ベッドとテレビ、ソファ…

お風呂もあった



小さなテーブルがあって




それで部屋はいっぱいな状態…



トイレは

部屋の外、
従業員と同じの共用トイレ











慣れてる場所がいいだろう


       あいつ(主人)のためにも…
 








そうだな…

そうかもな…

身体に無理があっちゃいけないな…







そうして


その居住空間で生活する段取りが

進められることになった・・・






主人の



「3人でどっかホテル泊まろう



という




       ワクワクした思いは





自分が働いていた場所の



キッチンの横にある



    簡易型の部屋に寝泊まり…





という形に変わってしまった






でも



そうなったらなったで



          それを楽しもう





というのが主人だった












    泊まる場所が決まったら


     外泊許可の数日間、


     いつ誰とどこで食事するか…


               それを決めよう



         店選びに行かないとな
  







アレコレ考える主人は




本当にその日を楽しみにしていて、


とても 

      イキイキした眼をしていた







店の閉店へのイベント…

年末年始の企画…



主人との年末年始…






それぞれに向けて動いている中、









また新たな出来事が・・・










専務の奥さん、


私と2つしか歳の変わらない義母


仕事先の先輩であった女性…







 その奥さんの妊娠が分かりました








主人にとっては

          30歳以上年の離れた弟…





私達の娘にとっては


  5つ歳下の オジサン…笑い泣き笑い泣き笑い泣き






 


私達が

 義父達の家へ引越し

同居生活を始めて ひと月あまり…







また

      新たな出来事が・・・