・・・母からメールが入っていた。





もう18歳になる
アメリカンショートヘアー猫





 まだ結婚する前、

  旦那さんがある日突然買ってきた


  1匹のアメリカショートヘアー猫




 目もまだちゃんと見えてなく、
 ヨタヨタあしあと歩く…

    小さな 小さな ネコちゃん


ミルクをスポイトで飲んでいた
        チビちゃん猫




 「チィ~」名前を呼ぶと
 シッポ黒猫しっぽをパタンパタンと動かして
 返事をするチィ猫



 宅配の人が押すチャイムが鳴る前に
 ダダダダァ~っと
 一番玄関より遠い所にいくチィ



 
 娘の出産の時、
 私が陣痛で
 夜中ウンウン布団でもがいてた時…


 
 いつもは本棚の上や
 ソファの決まったトコで寝てるチィ


そのチィ

       その日は

  気づいたら私の足元にいた



  夜中 ずっと
 
  陣痛でウ~ウ~言ってる間


 ずっと ずっと 

 足元で静かに丸くなってた


 
ウトウト眠りに入っては
 痛みで目が覚める私の足元で

 一晩中 ジッと・・・星空





 生まれて間もない娘を
 ベッドに寝かせている時も

 そぉ~っと近づき
 前足で そっとお腹の辺りに触れ

 そのまま
 小さな娘の横で
 丸くなっていた


 まるで番をしているようだったキラキラ



 


  ただ妊娠中に発症してしまった喘息と


義父からの、


 「赤ん坊がいるのに
            動物と一緒に暮らすな」

  「早く誰かに引き取ってもらえ」


 という度々の言葉・・・




 娘の様子を見に来ては


 「猫はまだいるのか?」真顔

  「いつ引き取ってもらうんだ?」


という セリフと共に、

有無を言わさず押してくる表情…




 旦那さんのアレコレもやもや…で

 より一層

 頭が上がらなくなっていたからチーン






  ・・・そんな私達の勝手な理由で

  

         チィ
  

  一緒に住めなくなってしまったショボーン
 
  



  それでも身近な人にお願いしようと

  私の母に頼み込んで



 私の実家で
 一緒に暮らしてもらう事になった


 父も母も猫は好きだったのもあり、
 話はトントンと進んでいった

 


 
 それから
 ずっと 父や母と一緒に暮らし…


 父が亡くなり、
 それまでの家から引越し
 母との生活になり…


 歳をとって
 片方の前足が悪くなりながらも

 明け方には
 母の布団の上を何度も行き来して
 母を起こしご飯催促し🍚
 お腹が満足するとまた寝てしまうzzz


 家の中をアッチへコッチへ
 起きてる間は
 本当によく動いていたあしあと


 ココ最近
 食べる量も減り、
 食べてしばらくすると
 戻してしまったり・・・ガーン


 母から
 チィの不調の話を聞くことが
 少しずつ増えてきていた


 

 少量ずつをちょこちょこと
 何回も食べていた食事も

 全然食べれなくなり・・・



 気がつけばペロペロ飲んでいた水も
 なかなか飲めなくなり・・・




 「もう歳ですからね…」



 動物病院🏥に行った時、
 母は先生からそう言われた…と。

 「分かってるけど、
    もうダメって言われてるみたいで
    何かイヤんなっちゃた…ショボーン


  と母は言っていた。




 
 『母の日』の頃に
   行くつもりだったけど、
       少し早めて行こうかな…
 
 仕事の都合あるから週末にでも。

  チィの様子 みたいしニコニコ





 そう思ってた




       5月5日 金曜日



 仕事の合間に
  
 ふと気になって母にメールした



 「元気にしてますかぁ😊❓」



       連休に入ってる娘へ
      一足先に遊びに行っていた


 
 
どんな様子か連絡きてないなぁ~


 そんな事をふと思って

 何気なくしたメールだった






 母からすぐ返信があった






  「今メールしようと思ったとこ


     今さっき
   

     チィが

      お星さまになっちゃった…」




 
  えっ、




         えっポーン




 
  メールの文字を読んでも

  初め意味を理解できていなかった


 
  現実の 


  事実を把握できなかった






  そして、

  
  母の事が急に心配になった



  ずっと看病していた父が亡くなり、



  その後  ずっと、


  子供のように世話を焼いていた



   そのチィが・・・




  
   合間をみて

   すぐに母に電話した



    
  受話器の向こうに


  予想通り 泣き声の母が出た




   「大丈夫…?」




   「うん…あのね…」



  その時の状況や、


  その後 私の娘と話していた状況を

  
  色々話してくれた。




  「今は少し落ち着いてるけど…」




 そう言ってるそばから

 再び 母は泣き出したえーん





 私の娘が、

 チィを撫でながら

 ボロボロ涙を流してる…えーん



 それを見て母は


 また涙が出てきてしまったらしい




 説明しながらも

 受話器の向こうでは

  
 母と娘が泣いている気配がする…





 自分の母と

 自分の娘が



 チィのそばで涙を流している




 その光景を思ったら

 私まで泣けてきた・・・


 



 チィは苦しまずに・・・キラキラ…と





 翌日

 早々に家にむかった




 小さな箱に入ったチィ

 子供の頃のようにかわいい顔で

 眠ってるみたいに丸くなってた




 細くなった身体

 毛はフサフサしてまだ柔らかかった




 
 これから母が心配真顔


 
  踏ん切りがつかないから…と、

 少しずつ片付け始めてるみたいだけど




 家中、アレもコレも

 チィに関するモノばかりだから



 携帯で撮った写真を
 プリントアウトしてきたと
 連絡がきた


 私のトコにあるのも
 また幾つか送っている




 
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これ、寝てるのよ爆笑
                               下矢印
 
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   めちゃめちゃカメラ目線笑い泣き
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    チィ

     やすらかに・・・照れキラキラ