廣田漢方堂のスタッフブログ

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不妊症でお悩みの方は是非ご相談ください。



不妊症


不妊症

2017年以降と以前で少し剥脱性口唇炎症状で来られている傾向が変わっている。明らかに男性からの相談が増えている。それでもまた女性の比率の方が高いが、年齢層で見れば明らかに男女ともに10代発症の方が多い。相談に来られるのは10代から、色々な治療を試みてからの20代が中心となっている。

 

その状況から、また実際に2017年以降の男性患者が増え、お薬をある程度の期間飲んでいただいての反応を見ていると剥脱性口唇炎の原因が少しずつ確信に変わるものとなっているので、現在での剥脱性口唇炎の原因タイプ分けを書いておく。

 

先に書いたように2016年までは女性が多く、その場合もタイプ分けしていたが、

①血の問題(衝任脈の問題)

②胃腸の問題

③唇への外的刺激の問題

④①~③の複合型

 

基本は①~④の4パターンで、実際これを基にした漢方でほとんどの方が改善が見られている。

 

③は唇に傷がついてしまったり、口唇ヘルペスになってしまったり、癖で自分で良く皮をむいてしまったりすることで傷が深まってしまうパターン。

初めの発症原因としては①、②が多いが、慢性的な皮めくれを繰り返す症状になっているのは、治癒を阻害するほどの刺激を自らが与えていることが多い。

 

女性の場合は基本は①もしくは③が多い印象で、②の胃腸単独はあまりいなかった印象であったので、剥脱性口唇炎には血の問題は基本的に絡むんだろうな、と考えていたこともあったが、最近の男性患者さんの増加から見ると、どう見ても血の問題はあまりなく、明らかに胃腸の不調が多い方に症状が出ている人が多くなってきた。

 

自身でも感じられる不快症状としては下痢・便秘、特に下痢・軟便が多い。男性のほとんどの剥脱性口唇炎の方は軟便より緩い傾向がある。これは明らかに多い。

またそれを処置するだけで完治とまではいかないが、唇症状の改善をほとんどの方が感じている。

 

また、必ずしもとは言えないが、傾向としては男性の症状は黄色く、やや湿り気もあるような症状が多く、女性の場合は黄色味もあるが、乾燥がキツく、唇自体の色合いも淡い、もしくは紫で血色が悪い方が多い。この唇の色は皮剥け症状の出る部位でなく、正常な唇の色合いを指す。

 

単に男性は胃腸、女性は月経と書いているが、単一方剤で攻めるわけでなく、胃腸に水が溜まっているならそれを捌く、胃腸が弱っているならそれを助ける、胃腸が熱を持っているなら冷ます、もしくは発散させる、胃腸の熱源がどこにあるのかを考えてその元から改善するなどいろいろなパターンもあるし、月経も自律神経のバランス、もちろんホルモンのバランス、冷え、熱、血が十分にあり渋滞しているのか、血が不足しているのか、ムラがあるのか、またそれらがどう複雑に絡み合っているのか、また③の外的刺激をいかに減らすのかなどをその方に合わせ考え、処方しているので、単に下痢止めを飲めばいいなどではないので、注意すること。むしろ下痢止めは悪化させる可能性があると考えている。

 

今は大きい分類でしか書いてないが、もっと細かく、どう考え、どう対処することでどう変化が見えているのかをまた時間のある時に書いていこうと思う。

 

 

 

追記 剥脱性口唇炎の原因を考えるうえで、男性が増えた理由については発症患者として男性比率が増えたわけではなく、単に廣田漢方堂に剥脱性口唇炎で悩んで来られる方が増えただけと考えているので、2017年に切り替わる直前での世間的な影響が剥脱性口唇炎を産んでいるわけではない。はずである。