2015年12月1日am
何か嫌な予感がした。
なんだか前日の夜から落ち着かなかった。
旦那も振り返ると、この日の朝は様子がおかしかったと言っていた。
旦那は毎朝、お腹の中の息子に「おはよう!」と言うのが日課で、返事ができない息子の代わりに私が「おはよう!」と返事をしていたのだ。
その「おはよう!」の声がいつもと違かったのだと。
前日の就寝前に何か異変を感知した。今までにない力強さで動いたのだ。なんだろう。それから急に不安になったのだ。そして胎動を感じなくなった。
ただでさえ心配性の私は朝一で病院に行くことにした。もちろん何事もなく安心するために。
名前を呼ばれてすぐにエコーで確認をしてくれるのかと思ったら、お腹に心拍を確認する機械がつけられた。なかなか心臓の場所が見つからない。心音が聞こえない。看護師さんが「この時期はまだ分かりにくいからねー」と言ってくれていたが、私の頭の中はもう何も考えられなくなっていた。
ただただ指示に従い、看護師さん達の会話を聞き、まるで夢であるかのようにフワフワとした感覚でいた。この状況を受け入れたくなかったのかもしれない。
心拍が確認できないまま「やっぱりエコーで確認してもらおうね」と言われ、部屋を移動して先生に診てもらうことになった。「あー…。動いてないね…」不安が現実になってしまった。
私は言葉の意味を理解するので精一杯。涙が出ないように感情を無にするので精一杯。今後のスケジュールを聞きまるで機械のようにただ従うので精一杯。
「すぐに出してあげないとね」と言われ、どんどん話が進められていく。頭では分かってはいるのだけど、こんなに事務的であっけないものなのかと。何か助けられる術はないのかと。
さっそく、今日から入院することになった。人工的に子宮口を開き、陣痛を起こして、出産と同じように出してあげるのだと。とりあえず入院の準備をする為に一度家に帰り、その途中で仕事中の旦那に電話をした。
旦那は冷静に話をしてくれたが、ものすごく動揺していたに違いない。ただ、突然電話で話を聞かされて、その時はまだ現実味がなかったのかもしれない。実際帰ってきてからも「本当に心臓が止まっているのか?」と言っていた。もしかしたら間違いでしたということを期待していたのかもしれない。
そして、職場にはまだ詳細を伝えず、急遽入院になったのでしばらくお休みさせて下さいと連絡を入れました。私がまだ気持ちの整理がついていなかったもので、職場にも説明ができなかった。もちろん職場には妊娠報告はしていて、あと半月で後任の人がくる予定でした。
家に着いた。突然のことで心がついていかなかったのか、取り乱したり号泣することはなかった。この状況を認めたくなかったからか、何も考えたくなかった。ただ、ちょっと気を緩めると涙が溢れてきた。
とりあえず夕方から入院する予定だったので、旦那が帰ってくるまでは何も考えずベットに横になっていた。