進学塾のメリット・デメリットの詳細について
「進学塾」特に大手の進学塾は合格実績を全面的にアピールしています。「御三家中○○名!!」「早慶中○○名!!」「灘中○○名!!」などです。
これらの「御三家中」「早慶中」「難関進学校」を目指すならやはり「SAPIX」「日能研」「早稲田アカデミー」「希学園」「浜学園」などの大手の進学塾に通わせる必要があります。小規模の進学塾にはこれらの難関校に合格させられるだけのカリキュラムがなかったりハイレベルな内容をきちんと教えられる講師が少ないからです。
また大手の進学塾には伝統もあり、受験情報や受験データも豊富にそろっています。過去の生徒の成績状況や入試の結果などから模試の成績からでは分からないことを読み取ることもできます。
これらが進学塾のメリットであると考えられます。
ただ1つだけ注意していただきたいのが、合格実績に関しては「合格者数」だけでなく「合格率」も考慮してみる必要があるということです。各塾の塾生数はまちまちです。例えば「御三家中」の合格者が数100人いたとしても全体の塾生数が10000人くらいならば、全生徒のうちの1~5%くらいしか「御三家中」には合格していないことになります。
塾選びの際に、「合格実績」を比較して塾を決めるという方も多いと思いますが、その際には「合格率」にも注目して決めて下さい。なお「御三家中」の合格率が圧倒的に良いのは「SAPIX」です。
このように「進学塾」はメリットもたくさんありますが、デメリットもあります。
まず1クラスあたりの人数が多いということです。少なくとも15名以上で多い場合だと40名近くいることもあります。そうすると講師が1人1人に目が行き届かないことが多くあります。また進学塾はカリキュラムがしっかり固まっていることはメリットですがデメリットになってしまうこともあります。つまり進学塾の授業では講師もカリキュラムを終わらせないといけないのでどうしても授業が早くなってしまいます。分からない生徒がいたとしてもそれを無視してやらないといけないこともあります。そういうときにその分からなかったことを生徒が授業後に質問にいったり、講師が補習をして教えてくれれば問題がありませんが、子どもも恥ずかしかったり、面倒くさかったりして質問にいかないケースも多く、また講師もほったらかしということもよくあります。
4科目、特に算数は単元ごとのつながりが強い科目なので1つ分からないところを作るとその先が全て分からなくなってしまいます。そこから先はただ椅子に座ってなんとなく聞いているだけの状態になってしまいます。いわゆる「お客さん」状態です。これでは成績が上がるはずもありません。そんなときは塾の先生に相談するか、あまり良い回答が得られなければ「転塾」もしくは「個別指導塾」「家庭教師」「家庭学習教材」などの他の勉強を検討するべきだと思います。
~進学塾の勉強に向いている子ども~
(1)勉強に対して積極的・前向きな子ども
(2)成績が普通以上である子ども
(3)分からないことを積極的に質問できる子ども
(4)「御三家」「早慶附属」「難関進学校」などのハイレベルな学校を志望している子ども
~進学塾の勉強が向いていない子ども~
(1)勉強に対して消極的な子ども
(2)成績が芳しくない子ども
(3)分からないことがあっても質問ができない子ども
(4)進学塾に通っているが全然成績が上がらない子ども