探偵のグルメ8食目は
ローストポーク
探偵は主に調査後にお腹が空くのですが、調査終了時に何処にいるかがキーポイントになります。
都内で調査が終了すれば、そこにしかない料理を食べたくなりますし、神奈川近辺で終了すれば、行きつけのお店に行きたくなります。しかし、そこをグッとこらえて家に帰って自炊をする。いつしかその行為に喜びを覚えるようになりました。
このブログでは、そんな少し変わった探偵のグルメを記録していこうと思います。
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その日探偵は朝から多忙にさせてもらっていて何も口にしていなかった。
帰路についたのは19時過ぎ。
空腹の限界が近づいていた探偵は、自分のおなかに問うた。
「今、何が食べたいんだ?」
答えは思ったよりも早く返ってきた。
「ローストポークが食べたいです」
買い出しを済ませ帰宅した探偵は早速調理に取り掛かる。
調理と言っても難しい工程はなく、”焼き”と”茹で”だけである。
まずは購入した豚バラ肉前面に塩をこすりつけて、その後フライパンで焼いていく。
ブロックを購入したので六面全てにしっかりと焦げ目を付けていく。
この工程で豚の旨味をしっかりと閉じ込めることができる。
続いて焼いた豚バラを鍋に移し、ちょうど豚が浸る程度の水を加える。
沸騰するまでは強火で、沸騰後は弱火でぐつぐつと煮込んでいく。
煮込むこと約20分。
そのあとは火を消して約35分放置する。
これでローストポークの調理は完成だ。
豚バラを放置している間、ソースを作ることにした。
この日は冷蔵庫に余っていた玉ねぎを利用しての玉ねぎソース。
豚バラを焼いたフライパンに残った油をそのまま利用する。
豚の旨味が凝縮された最高の油。
そこにぎりぎりまで細かくみじん切りにした玉ねぎを投入。
色が変わるまでしっかりと炒める。
豚を放置する時間は35分、時間はたっぷりとある。
玉ねぎが炒まったら、そこに醤油・料理酒・お酢・砂糖を1・1・1・0.5の割合で投入。
量は肉の量に合わせて調節する。
料理酒のアルコールが飛ぶ程度煮込んだら仕上げに塩を少々加え味を整える。
味見をしたところ、肉に合う酸味の強い最高のソースになっていた。
肉の放置期間が終わり、鍋から取り出す。
そこにはもわもわと湯気をあげる肉塊が転がっていた。
好みの厚さにスライスしてさらに盛り付ける。
玉ねぎソースを上からかければ完成。
ソースだけだと飽きてしまうので3/1はワサビ醤油でいただくことにした。
完成した品がこちら。
付け合わせはマッシュポテトとマッシュルームのソテー。
いい感じに茹で上がった豚バラの脂身が光っている。
付け合わせのマッシュポテトと一緒に食べるのが至高。
マッシュポテトはチーズ味、マッシュルームはバター塩コショウ味。
グラムにして350グラムほどだったが、朝から何も食べていない探偵にはペロリの量だった。
この油は罪深い。
そして食事を開始してから5分後、探偵は悟る。
ソースよりワサビ醤油がうまい。
ごちそうさまでした。