料理探偵6食目は

 

 TODAY'S
 
『明太子スパゲッティとワラサの刺身』

 

 

 

探偵は主に調査後にお腹が空くのですが、調査終了時に何処にいるかがキーポイントになります。

都内で調査が終了すれば、そこにしかない料理を食べたくなりますし、神奈川近辺で終了すれば、行きつけのお店に行きたくなります。しかし、そこをグッとこらえて家に帰って自炊をする。いつしかその行為に喜びを覚えるようになりました。

 

 

このブログでは、そんな少し変わった探偵のグルメを記録していこうと思います。

 

 

 

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その日、探偵はスーパーにいた。もちろん調査の為だ。その日の対象者は主婦だった。夕飯の買い物の為、スーパーに立ち寄ったところを尾行していた。

 

 

ちなみにこの対象者は”不倫相手側”で、この時は住所を判明させる為に尾行していた。そう、このスーパーに立ち寄ったのは不倫行為のまさにそのあとの事だった。

 

 

夫がせっせと働く平日の昼間に、見知らぬ男とせっせと不貞行為を行い、さも良い主婦かのように家事や買い物をこなす。この女、やり手だ。(既婚者だという事がこの後判明した。)

 

 

しかし、そんな不衛生な生活もあとわずか。あと少しでこの女は地獄を見ることになる。そんな女は今、のんきに鮮魚コーナーを眺めていた。

 

 

探偵も怪しまれないよう、客を装いつつ尾行する。その時目に入ってきたのが、明太子だった。今日の晩餐が決まった瞬間だった。

 

 

調査を済ませ、帰路につく。最寄り駅で買い物をし、足早に自宅に向かった。購入したのは明太子とワラサ。

 

 

どちらも鮮魚コーナーでお買い得だった食品だ。ワラサはブリの稚魚的な魚らしく、イナダ→ワラサ→ブリ、という流れで成長するらしい。

 

 

ワラサは柵で売っていたので刺身にして完成。明太子はお手軽にスパゲッティにすることにした。

 

 

パスタを茹でている間に、エリンギをカットして、バターで焼き目が付くまで炒める。

 

 

パスタが茹で上がったら、フライパンの火を止めてパスタを投入。そこに明太子も投入。追加のバターを加え醤油で味を整えれば完成だ。

 

 

完成した料理がこちら。

 

 

 

 

どう見てもアンバランスな組み合わせが逆に食欲をそそる。その時本当に食べたいものを追究した時、ジャンルが違うものの組み合わせになることは至極当然のことだと思う。

 

 

 

 

明太子スパゲッティ。エリンギをよく焼きにすることで料理全体の香ばしさが増す。具材はシンプルにエリンギのみ。

 

 

 

 

仕上げに振ったブラックペッパーが最高のアクセント。

 

 

 

 

ワラサはわさび醤油でいただく。一人前にしては十分すぎる量だった。意外とスパゲッティとの相性も悪くない。

 

 

そして、食事を開始してから5分後、探偵は悟る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワラサで米食いたい。

 

 

 

 

 

ごちそうさまでした。