大森博史とGrass919

大森博史とGrass919

俳優・大森博史とGrass919のブログです。

Amebaでブログを始めよう!

『ミッツアロのカラス』沢山の方に見て頂き、大変好評をいただきました。こういう物が見たかったと、言って頂く反面、わかり難かったとおっしゃる方も、いらっしゃいました。初めて短編小説から起こしたと云うこともあって、説明や内容の表現の至らなさがあったと思われます。

ピランデッロのカオスシチリア物語から3編、月を見つけたチャウラから1編を選び構成しました。

お客様の中には全部を一つの作品として見た方がいらっしゃったようですが。そう見てしまうと、難しくなってしまいます。

内容は平たく説明的に出しすぎると、忽ちごく当たり前の詰まらない涙話に近づき、説明が無く演技で埋まるかと言うと、中々そうもいかないところがあって、苦しいところでした。

基本的なテーマにした、人は他人から与えられた物の見方や、自分に無理にそうさせているものの見方からちゃんと自由になって、やって行けるか?というテーマでしたが。

今回はプロローグで羊飼いに卵を割られたカラスが、天高く飛んで行って、ふと自分のしがらみや、家族や他者に与えられていた自分の役割から逃れて、自分というものの存在や自由に気が付いて帰ってこなくなり、そのカラスがそれぞれの人の居様や物語りを覗いていくと言う構造にして、そのテーマを託しました。

最後のエピローグのカラスのセリフ 「物を見なくなった者の目で見てごらん、そうすれば全てはもっと美しく、神々しく見えるはずだ。」 これはカオスシチリア物語の中で息子が、愛する亡くなった母親との不思議な会話の中で、最後に母が息子に言う言葉なのです。神秘的な示唆に富む言葉ですが。今回僕はこのセリフをグワルノッタのこと、つまり最後に死んだ男が、死を覚悟し通り超えた者として、つまり物を見なくなった者として、カラスの子供たちに言うかのようにして、語ったつもりです。


2014

皆さんお久しぶりです 暑いですねー、いやこの際元気に行くしかない!!   8月19日から『ミッツアロのカラス』というお芝居下北沢の劇小劇場でやります! 今初日に向けて追込み中!ピランデルロというイタリアのシチリア生まれの劇作家の書いた、数多くの短編小説の中から、特にシチリアを題材にした土の香りのするものを中心に4編選びました。19世紀から20世紀にかけて活躍した作家ですが、この人の、人間を見つめる目線、太くて温かみがあって惚れ込みました。

真那胡氏、大月氏、はいい感じで入り込んで行っています。稲葉さんは唄が何とも言えずしびれる。ほかのみんなもそれぞれが光っていてGoo、どうか本番を楽しみにいらして下さい。     是非是非どうぞ

大森博史 東急セミナーBE 演劇ワークショップ 『play play play』講師


今年も1年間の成果、作品《バスは何処へ》を皆様に御覧に入れます。このワークショップは

自由劇場出身 俳優 大森博史の指導の下、東急セミナーBEの生徒さん中心に、

お芝居というスプリングボードを心行くまで楽しみ、遊ぶことによって表現力を探り、

芝居感覚を磨き、転がり、笑い、泣き、戯れながら、

メンバーが即興から立ち上げた作品によって構成されています。

演じることを楽しむこと、これがこのワークショップの大前提であり、約束。

そんな約束を持ちながらいくつものテーマをメンバーはこなし,いろいろな物に出会いました。

ほとんどプロの役者さんではありません。しかしその分柔らかく自由にのびのびと発想し、

芝居の本質の楽しさを実に豊かに味あわせてくれるのです。どうぞ皆さん御覧になって下さい。

必ずや我々のハイなエネルギーの結晶が、都会に生きる皆さんの、一服の清涼剤になることと

思われます。そして私もバスの運転手として出演し。そして沢山の良いエネルギーを

吸い取らせてもらいながらバスを何処かへと運転していくのです。


日常の断面から地平線へ

思わぬ瞬間から幸福へ

握手から涙へ

路地裏から客席へそして旅立ちへ

捜す 愛す

隣の席のあの人!どこへ!

バスは何処へ…


2013.10月6日(SUN) すみだパークスタジオ

12:00~   16:00~    入場料  700円

CAST

えんどうまめこ 大槻圭紀 かくたなみ 小林エミ 先本将人 篠原要                 嶋竜輝 清水のりこ 高野真砂子 種倉美砂 塚本京子 つちや瑞希 

辻たくや 戸泉真衣 峯岸佐知  原久美子

DIRECTION

大森 博史 東急セミナー講師

チケット申し込み play.play.play.be@gmail.com