The Dance | hitorigoto 4

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最近よく聴いているのが、Fleetwood Macが1997年に発表したライブアルバム"The Dance"。


1977年発表のアルバム"Rumours"では、31週連続全米一位となるなど、誰もが認めるスーパーバンドであり、40年近いキャリアを持つ彼らの作品は、新旧どれも大好きなのだが、この"The Dance"は、その中でも、特に素晴らしい。


Fleetwood Macはもともとはブルースバンドだが、70年代中期以降は徐々にロック、そしてポップになっていき、俺は、そのブルースからポップに移り変わる頃の作品が好きで、よく聴いていた。


80年代以降は、完全にポップバンドとなり、特に、80年代後半以降の作品には、あまり興味を引いていなかった俺だが、1997年に発表されたこの"The Dance"には、完全にやられた。


彼らは、頻繁にメンバーを入れ替え、時代とともに、音楽性もどんどんと変化し、40年前、30年前、20年前、10年前では、全く別のバンドみたいにも思えるけど、この"The Dance"は、俺が最も好きだった世代のメンバーが、MTV主催のライブのためだけに再結成した時のライブ作品で、演奏している作品は中期のロック・ポップの曲が中心だが、アレンジと演奏、ボーカルと全てが素晴らしい。


ただ単に好きな曲のライブ盤だからというのではなく、さらに進化したアレンジで、そして、熟練の演奏技術が、俺を引きつけている理由だと思う。


つまり、古いのに、新しいということ。


実際のライブを観たことがない俺にとっては、大好きな"You Make Loving Fun"のライブが聴けるのはお涙頂戴モノだし、"Big Love"のギターは超カッコよく、最後の"Don't Stop"に至っては、スタジオ盤の何百倍もいい作品に仕上がっている。


この"The Dance"、1997年の発表時には、16年ぶりの全米一位を飾るわけだが、2011年の今発表しても、間違いなくナンバー1になるアルバムだと思うし、2020年に発表しても、一番になるだろう。


間違いなく、ライブアルバムの傑作です。