設備機器を選ぶときの基準として、「メンテナンスがラクにできるか」も大切な要素です。その場合には、汎用性に富んだものを選んでおいたほうが、長い目で見ても安心です。設備機器は、じつに頻繁にモデルチェンジが行われます。ですから、人気のない製品はすぐに廃番になってしまう可能性もあります。メーカーは、一定の期間は部品を保管するように義務づけられていますが、その先は在庫を処分してしまうため、いざ修理が必要になったときに、メーカーに問い合わせても、すでに部品がないといった事態も起こりうるのです。その点、標準仕様のものは汎用性に富んでいるので、こうした事態を避けられます。先々のメンテナンスのことを考えるなら、標準仕様の中から好みに合うものを選ぶというのが賢明でしょう。また、設備機器は次々に新しい技術が開発されるため、毎年のように新製品が発売されます。最新式のものは当然価格も高めになりますので、新機能にこだわらないのであれば、定番品から選ぶほうがコストも安くてすみます。一方で、毎日使う設備機器は、ありがちな普及品ではなくて、デザインや機能にこだわった外国製を選びたいと、輸入ものの設備機器を採用するケースも増えています。こうした場合は、とくにメンテナンスの方法を把握しておくことが必須です。たとえば、輸入のシステムキッチンや水回り製品、照明器具などは、日本法人や輸入代理店が、故障したときの修理や部品の取り寄せなどのアフターケアをしていることもあります。メンテナンスや保証をどこが行うのかを事前にきちんと確認しておいてください。ただし、日本の製品と比べて、修理や交換、部品の取り寄せにある程度の時間がかかることは、あらかじめ覚悟しておいたほうがよいでしょう。 

 

★エアコンなどの電化製品は、新調したほうがランニングコストが安くなります 

「いま使っているエアコンがまだ使えるので、新居にもつけてください」というリクエストをされるかたも少なくありません。でも、電化製品の省エネ化は日々進んでいて、最新の機種では、予想以上に省エネ効果が高いものもあります。古いものを大切に使うことももちろん大切ですが、電気料金も上がっているいま、思い切って新しいものに変えてしまったほうが、ランニングコストを安くなるといったことにも。買い替えという選択肢もぜひ検討してみてください。 

 

 

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