元銀行マン診断士の“ちょっとズレた”観察ノート

元銀行マン診断士の“ちょっとズレた”観察ノート

元銀行員・中小企業診断士・宅建士
世の中の“なぜ?”を少しズレた視点で解きほぐす。
経験×ユーモアで読み解く、人生と経営のエッセンス。

ご訪問ありがとうございます。

地方銀行で40年。

いまは中小企業診断士として、経営と人の営みを見つめ直しています。
ときに真面目に、ときにユーモラスに。

日々の気づきを綴っています。



前回は、銀行窓口の「今日は、どうされました?」という、



病院のような挨拶”の違和感について書きました。

これです↘️








今回はさらに踏み込んで、マニュアルでは説明しきれない、
窓口担当者の“アドリブ発言”が生むズレ(違和感)と不快感 についてお話します。







定期預金が久しぶりに注目される時代だからこそ、若い担当者が経験に乏しい推進に戸惑うのは理解できます。







しかし、ある日、私が耳にした言葉は、さすがに衝撃的でした。






銀行窓口での会話には、マニュアルどおりの紋切り型から、担当者が独自にアレンジする“アドリブ”まで、さまざまなバリエーションがあります。






前回は、挨拶での言葉選びの違和感について触れましたが、
今回はもっと現実的で、かつ深刻なズレについてです。
 





――ある日のこと
私が銀行へ用事で出向いた際、若い窓口担当者がこう切り出しました。






「当面お使いにならないのであれば、
500万円を定期預金にいかがですか?
ちょうど、500万円からの1年もので0.7%が適用できます。」






ここまでは普通の提案です。しかし、次が問題でした。





ただし、今、ここにある500万円では適用できません






他行他から持ち込んだ“ニューマネー”が条件になります。






ですので、どうか、あちこちから500万円を掻き集めてきて契約してくれませんか?




……“掻き集めて”?
その言葉を聞いた瞬間、違和感より先に、思わず唖然としました。






目の前に500万円があり、
しかもそれを預けようか検討している顧客に対して、「掻き集めてこい」という表現は、あまりに不用意です。


 


担当者が悪気なく言ったのは理解できます。
定期預金推進が久しぶりで、勝手が分からず、あるいは経験がなく、
言葉を選びきれなかったのでしょう。






しかし、

マニュアル発言  (前回の、窓口の「今日は、どうされました?」)  は場違いで、

アドリブ発言  (掻き集めてきて)  は不用意。


 


このような“コミュニケーションの質”が担保できない窓口業務は、

場合によっては、AIの方が丁寧で正確なのではないか、と感じてしまいます。





顧客が求めているのは、
過度なセールスでも、紋切り型の挨拶でもなく、状況に応じた“誠実で丁寧な説明”です。






それが抜け落ちた瞬間、信頼は簡単に揺らいでしまうのだと、
改めて痛感した出来事でした。





皆さん、どう思われますか?