「今日はおーちゃんが大好きなケーキにしたよ!」
帰るなり、玄関で飛びついてきてくふふって笑うカズが可愛くてその場で押し倒したら
「時間無いよ‼」って効かないパンチ喰らってリビングに手を引かれて座らされた。
小さめのケーキに1本だけ立てられたローソク。
今年も1番におめでとうをくれるんだね。
日付が変わったらまた新たに二人の愛を描いていけるんだね。
カウントダウンの代わりに小さい声でカズが歌ってくれるハッピーバースデーも
歌いながら灯してくれたローソクの
灯火の向こうに見えるカズのはにかんだ笑顔も
こうやって新たな思い出になってこの先に懐かしく語る日がくるんだな。
そんときはさ、もういい加減じいちゃんかもしれないけど
間違いなくくっついて好きだ愛してるっていつまでも言い合うバカップルのままでいれるといいな。
いや、言ってるな、きっと。
「さとし!おめでとう!」
今年も1番!って笑ったカズを抱きしめた。
「ありがと…。な、カズ、じいさんになっても隣にいて笑ってくれる?」
ローソクの火を吹き消してそう言うと
「っ//////ずっと一緒だろ?当たり前の事聞くなよっ」
俯いた顔は照れた様に見えて
思わず覗き込んだ瞳は熱をもったみたいに潤んでて
「ばーか」って言う憎まれ口をそっと塞いだ。
「お前のおーちゃん呼び、やっぱ萌えるな」
へへって笑ったカズがおーちゃんおーちゃんて
何度も繰り返すから
なんだか嬉しくてたまんなくて
我慢なんてできなくて
押し倒したおいらにニッコリ笑うと
「ケーキは後回し?」って聞いてきて
「和也が先」っておいらも笑って抱き込んだ。
カズから耐えきれないように
甘い吐息と声が漏れだした時には
おいらは何度も何度も愛してると繰り返し
それに微笑んでしがみついてきた和也を
何度も何度も揺さぶった…
「………せっかくのケーキが食べられない‼」
くったりとなって起き上がれなくてブツブツ言うカズ
「んふふ。おいらだけのせいか?お前ももっともっとって言うから…つい…」
「/////ばーか………」
効かないパンチを繰り出しながらクスクス笑うカズ
「おーちゃんが…さとしが好き…ずっとずっと大好きだよ…じいちゃんになっても愛してるって言い合うんでしょ?」
「え?あ?お前ってエスパー?」
「ブツブツと言葉に出しすぎだし。」
「うぁ…えぇ…言ってたか…そっか…そっか…ま、いっか…んふふ。」
「…何?」
「カズの側にずっといるからな。おいらは。泣くのも怒るのも笑うのも一緒にしてな。」
「言われなくても絶対そうするしっ///何回も言わせんなよ///」
真っ赤に染まったカズはやっぱり可愛くて。
おいらはまた幸せな時を実感した。
変わらないこと、変わっていくこと、それぞれにあるけど
和也がくれる愛は
おいらが伝える愛は
ひとつも変わらない。
大好きな大切な和也が隣で笑っててくれることが全てだ。
愛してるよ…カズ…
ん。オレも愛してるよ…おーちゃん…
誕生日おめでとう…
これからもよろしくな…カズ…
今年も変わらずカズを抱きしめて眠りにつく。
たくさんの愛と幸せを噛みしめながら…
智くん
お誕生日おめでとう💙🎉
今日まで、そして今も
此処にいてくれる 笑ってくれてる
そんなおーちゃんが
大好きだ💙
ずっとずっと
大好きだ💙
優しい気持ちをありがとう。
強い気持ちをありがとう。
頑張る気持ちをありがとう。
素敵な1年を💙