始めたきっかけは、とにかく苦しかったから。

 

夫を喪った直後、私はどうやって毎日を過ごしていたのか、

よく思い出せない。

毎日毎日ただ泣いて、

顔が腫れるほど泣いて、

身の置き所のない悲しみにどうにかなりそうだった。

 

そんな時にこの場に出会い、

私と同じ気持ちでいる人がこんなにもいるのだと知った。

そうだ、私もここに気持ちを綴ってみよう。

夫の事を言葉にしてみよう。

このままこの苦しい気持ちを内にため込んでいたら

私はいつか壊れそうだ。

言葉にしてこの苦しい気持ちを外に出さないと

私はどうにかなってしまう。

夫に伝えたかったこともここに綴ってみよう。

もう読んでくれる夫は目の前にはいないけれど、

でもきっとどこかで読んでくれている。

 

そんな気持ちで始めたブログです。

ただ「書きたい」との思いからでした。

そうせずにはいられない

切羽詰まったようなものが

当時の私には確かにありました。

好き勝手につづる、いわば日記代わりのようなもの。

傷ついた心を癒すための治療のようなもの。

みなさまに「読んでいただく」ということは

あまり念頭にありませんでした。

 

ずいぶんと救われてきました。

書く事で私自身の気持ちを整理することができました。

ここで鬱憤を晴らすこともできました(笑)

自分で書いておきながら、自分で笑っちゃうこともありました。

夫以外のことを綴ることもありました。

 

死別後3年半たった今、

気持ちは徐々に変化しているとは思います。

これが回復と言えるのかどうかは分からない。

だって悲しみが無くなったわけではないもの。

それは生涯あり得ない。

でも、なんか、こうもっと…

静かで深い、穏やかな悲しみへと変化していったように思う。

少なくとも「何か気持ちを外に出さないとどうにかなりそう」

という程ではない。

じゃあ、このブログを続ける意味は?

 

最近少し思うんです。

いつまでも悲嘆に暮れているのが悪いとは思わない。

むしろ、そういう弱い部分を素直に認め、

思う存分弱音を吐くのは、立ち直るために必要な過程だと思う。

でもね、悲しみに沈んだ記事ばかり書くのが重くなってきたんです。

そこで今改めて私自身に気持ちを問うてみる。

 

「何のためにここに、何を書くの?」

 

なんだかうだうだ書きましたが、

要するに、このブログの今後の方向性を、

いま一度自分に確認しておきたかったんです。

一応自分なりにテーマをはっきりさせておきたかったのでね。

もともと好き勝手に書いているブログだから、

べつに今さらってな感じもするけどね

 

で、私はやっぱり夫のことを書きたい。

夫にまつわる思い出を、(なるべく)明るいタッチで描きたい。

私の日常や思いを綴ることがあっても、

それは夫に報告するようなつもりで書いていきたい。

書き続けていかないと、夫の事がどんどん忘れ去られそうで。

夫の思い出のネタ?

いくらでもありますよ。一生でも書いていける。

それこそ本が一冊書けるわ。

夫は文章を書くのが上手だったから、

私の駄文を読んで笑っているかもしれない。