16:08

歩き始めて最初の分岐。

左は《煙火平台》とか書いてある。《煙火》は花火だろう、たぶん。

《平台》はそのまんまだから、“花火見物に適した展望台”かな。

ほぼみんな右へ行くので、長い物には巻かれてみる。

16:14 @200公尺地点

〔公尺〕は、単位。1公尺＝1m也。

16:18 @最初の展望台

世界の終わりのような薄墨色の空。

さらに遠雷。

暫くは長い階段。

この辺りで世にも珍しい光景。

右側の手摺に凭れ掛かり大量にゲロゲロとリバースを繰り返す女の人。

心配そうに背中を擦り続ける男。

顔色も悪く吐いても吐いても嘔吐は止まらない。

今までの山歩きでここまで激しい吐瀉は見たことがない。

申し訳ないがどうすることもできない。

16:23 @六巨石

いくつかの展望台と標識を越え先へ。

16:30 @いくつめかの展望台

有名な話だが台北101は竹の節を模している。

どんどん上へ伸びる縁起物の象徴（たぶん）。

さらに節の数は〔八〕。

〔八〕は發、すなわち發財（ガンガン儲かる）。

さらに細かく見ると各節の階数も８階。

念には念w

こんな映えスポットもいっぱい。

さすがSNSの聖地。

真っ青な晴天や夜景の時間にもいつか訪れてみたい。

ちょび発見！

さらに先の展望台でインド人に話し掛けられる。

「何日目ですか」「お仕事ですか」とか奇麗な英語だ。

無難な会話のあと。

ニッポン人ですか？

「( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？　そうだけど。

私、来年、ニッポンに行く予定です。

あ、そう。名刺あげるよ。

おお。

ニッポン来たら電話ちょうだい。ご飯奢るよ。

ありがとうございます！インド人が好きなんですか？

いや、インド人が好きというよりは…タイガージェットシンが好きかな。

…？

＊結局、象山の道中ニッポン人は一人もいなかった。

さらに分岐を重ね、《一線天》へ。

17:11 @一線天

《一線天》の名前の由来は知らない。

たぶん巨岩の裂け目が一本の線に天まで続いているからだろうか。

トトロの葉っぱ発見。

探したがトトロは見つからなかった。

17:19 @運命の分岐点

この岩の先に分岐の標識。

《永春岡公園》方面へ向かい下山の予定だった。

看板では《永春岡公園》は右の道。

が、ほとんどの人は左側の道で下山。

迷ったが標識を信じて右の道を選択。

10分もすれば《永春岡公園》と思ってた。

しかし行けども行けども。

【道の雰囲気が変わり不安が募り】

【こんなのが出てきた時点で道を間違えたことを確信した】

17:34 @謎の巨大仏像

ほぼ下りきると正面に山肌を削った後に造った巨大仏像。

どこだ？

夕方の御勤めか、坊さんが経を読む勤行の声が響き渡る。

ひっそりとしていたが、時期になると沢山の信者が寝泊まりするのかも。

勘だけで下りてくると学校のある交差点。

横断歩道を渡ると10台くらいのバスが並ぶ待機所か。

誰か運転手が乗っていないかとバスを1台ずつ見て回る。

数台目。

運転手が乗っているバス発見。

地図を見せながら

「道に迷ってます。象山か永春か松山で一番近いMRTの駅への道を教えて下さい」

英語は通じなかったが地図と身振り手振りで何となく伝わった。

「●▽◆△■〇（とにかく乗りなさい）」

「いいの？料金は？どこに止まるの？」

「★△■〇◆☆●▽（いいからいいから）」

バスの乗り込む。

もちろん無人。

18:00ちょうどにバス発車。

少しずつお客さんが乗ってくる。

16:20頃。

「◆☆●▽●▽◆△（着いたよ。ここで降りなさい）」

「え、ほんと。謝謝！」

降りたらMRT象山駅。

台北でも結果オーライ。

謝謝。

改めて辿った道を復習してみる。

赤丸＝MRT象山駅（スタート＆ゴール）

赤線＝歩いた道（と歩くはずだった道）

紫丸＝分岐（間違えたところ）

紫線＝間違えて歩いた道

オレンジ丸＝学校＆バス待機所付近（たぶん）

2024 台湾・七星山 DAY1②

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