松本清張の小説『波の塔』は、若い頃読んだ

松本清張の作品の中でも最も印象深く好きな

作品!


小説の舞台となった下部温泉は、中央本線の甲府駅から東海道線の富士駅まで走るJR身延線の下部温泉駅近くの温泉で、小説の中では身延線のSと言うひなびた温泉とだけ書かれている。(映画では下部温泉と出ているらしい)

いつか、この温泉地にずっと行って見たいと思っていて、桜の開花時期に合わせて小旅行して見ました。


新宿から9時発の特急あずさ9号松本行で

甲府まで行く。甲府には10時30分頃到着予定!

新宿駅で乗車前に駅弁とお茶を買い、乗車してすぐに食べ始める!旅行はこれが楽しみ!



甲府駅で10時59分発の2両ほどのワンマン列車の身延線に乗り換える!
目的の下部温泉駅には各駅停車で1時間20分ほどで着く予定!
列車は、学生の方や地元の方などで混んでいて立っておられる方もいる。
車窓からは、最初は甲府市などの市街地を走り次第に山合いを走っていく景色が見えました。


宿のチェックインまで時間があるので、下部温泉駅に行く前に3駅先の身延駅まで足を伸ばし、ちょうど桜が見頃の身延山しだれ桜を見て来ました!
🌸山門から287段の石段を上るのはきつかったけど素晴らしいしだれ桜でした!
(石段横の坂道を上ったほうが良かったかも)


しだれ桜を観た後、身延駅から3駅ほど戻り
16時頃に下部温泉駅に到着!


山合いの無人駅で駅前には、郵便局とタクシー会社とお土産屋さんが1軒ほど見えたが、ガランとしていました。駅の反対側にはもっとお店があるのかも? (宿泊した旅館の地図には、駅前にオススメの飲食店が数件載ってました!)
駅からゆるやかな坂道を歩いて20分ほど上った場所に下部温泉郷があるらしい。

駅から予約した宿に電話すると迎えに来てくれ5分ほどで宿泊宿の元湯旅館『大黒屋』さんに
到着!客室は2階の6畳ほどの和室で、窓を開けると下部川が宿の横を流れていて景色が素晴らしい!




夕食前に温泉街を散策すると、下部川を渡る橋のたもとに下部温泉郷の看板があり、環境庁指定、信玄公かくし湯、国民保養温泉地、国民保健温泉地と書かれている。
この温泉は、武田信玄公をはじめ戦で傷をおった兵士が湯治して傷を癒したらしく、千二百年の歴史をもち日本名湯百選にも選ばれている!

温泉街には、旅館が15軒ほどと宿のチラシに書かれていたが、閉鎖されている旅館もあり山合にひっそりとたたずんでいる感じで、温泉街を下部川が勢いよく音を立てて流れていました!
お土産屋さんや飲食店も近くにはないらしく、湯治場という感じがしました。

宿の夕食は、格安の値段であったが料理の品数も多く大変美味しく満足できました!


部屋に戻り2階の窓を開け、下部川の流れを
眺める!
ごうごうと川が勢い良く流れている!
川の流れる音だけで他には何も聞こえない!


しばらくの間、窓を開け川の流れを聞きながら
『波の塔』の小説を読み返して見る。
小説では、小野木検事と結城頼子が宿泊した宿に台風が接近し、豪雨で川が氾濫する危険のため避難するが、それを想像させるような急な川の流れでした。

(川の流れはけっこう大きな音で、窓を閉めても一晩中聞こえました)

たぶん夏場でもエアコン無しで涼しく過ごせるのでは!


温泉は、アルカリ性単純泉でぬる湯とあつ湯に交互に入る温泉で体に負担なく、長い時間入浴できるとのことで、夕食後と朝食前に30分くらいずつ入浴!ほぼ貸し切り状態でゆっくり川の流れを聞きながら入浴できて気持ち良かった!
体の疲れがとれたようです!

久しぶりの旅行でしたが、都心から離れ自然豊かで余分なものが何もないということが、こんなに心地よくゆったりできるものかと実感できました!
美味しい食事と景色、温泉があれば
後はなにも要りません!
機会があれば何日間か宿泊して、ゆっくり過ごせたらと思う下部温泉でした!

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