NHK


ダーク展開に挟む笑い


小田原北条氏と鎌倉北条氏が別物ということくらいは知ってるけど鎌倉時代にはめっぽう暗い。吉川英治作品でいえば「新平家物語」と「私本太平記」の間…つまり歴史小説好きな人の落とし穴的な時代。北条義時って誰だっけ、な存在だった。


大河ドラマは必ず見てるけど、そんな理由で今回は新鮮。義経討伐以降は知識ゼロに近い。何が起き、誰と誰が戦い、誰が勝つのか…よく知らなかったりするので興味深かった。鶴岡八幡宮は何度も行ってるので実朝遭難は知ってたけど。


特に三谷幸喜の脚本だ。身内同士、仲間同士でつぶしあうダーク展開ながら、時折挟むコミカルなセリフが絶妙なスパイスとして効いてくる。そうした脚本技術がしっかりと見られるパターンは、大河ドラマとしては珍しかったかも。


大物俳優もたくさん出てるけど、横田栄司新納慎也山本千尋あたりが、テレビではあまり見かけない方々なので印象に残った。宮澤エマ市原隼人栗原英雄堀田真由あたりは晴れて全国区。もっとブレイクしそう。


鶴岡八幡宮、七里ヶ浜、和田塚、腰越等々馴染みのある地域が舞台。義経が腰越状を書いた腰越満福寺にも行ったし、八幡宮へは通算なら何度行ったことか。そうした意味でも身近な大河ではあったなー。あー鎌倉行きたい!



脚本:三谷幸喜/演出:吉田照幸/安藤大佑

出演:小栗旬/小池栄子/大泉洋/宮澤エマ/山本耕史/横田栄司/瀬戸康史/坂口健太郎/宮沢りえ/柿澤勇人/寛一郎/新納慎也/小林隆/栗原英雄/中村獅童/市原隼人/中川大志/新垣結衣/堀田真由/菊地凛子/福田桃子/片岡愛之助/浅野和之/佐藤B作/岡本信人/高岸宏行/山本千尋/南沙良/秋元才加/さとうほなみ/三浦透子/石橋静河/江口のりこ/梶原善/國村隼/杉本哲太/八嶋智人/品川徹/田中泯/山中崇/生田斗真/迫田孝也/市川染五郎/草笛光子/堀内敬子/相島一之/阿南健治/山寺宏一/佐藤二朗/青木崇高/尾上松也/菅田将暉/松平健/シルビア・グラブ/鈴木京香/市川猿之助/大竹しのぶ/長澤まさみ/佐藤浩市/西田敏行/坂東彌十郎…ほか



2022年の最後の投稿とします(最後は映画レビューじゃないという…)。しばらくお休みして来年またお会いしましょう。みなさん良いお年を。



hiroでした。



腰越を訪れた記事


大河ドラマ館にも行きました