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恋は謎だらけ！
ノッティングヒルの恋人
ロンドンのノッティングヒルで旅行書専門書店を営むウィリアム（ヒュー・グラント）。客の少ない店にある日、一人の女性（ジュリア・ロバーツ）が現れる。一冊の本を購入したその女性は、スター女優アナ・スコットだった。アナの服にジュースをかけてしまったウィリアムはすぐ近くの自宅で着替えるように勧める。
みんな大好きノッティングヒルを再見。華やかなムービースターとバツイチの冴えない中年男性（一般人）の恋。男女逆だと「ローマの休日」。男性目線の逆玉（←もはや死語）ロマンスだけど、今やロマンス映画の定番として不動の人気。
ストーリーは至ってシンプル。シンプルすぎてツッコミどころ満載。アナが短時間でウィリアムに恋に落ちた理由が謎（笑）。元々恋って謎だらけ。あえて言うなら「一目惚れ」ってことで。セキュリティが甘いのもそういう時代だから。
当時のロマンスの帝王グラントと人気絶頂のロバーツ。英国代表と米国代表。いろんな要素で集客が計算できるベストカップル。多少のストーリーの甘さなど無問題。「お客さんが見たい作品」を作っただけ、ときっと笑って返されるよ。
帝王グラント。思えば「モーリス」やってのロマンティックコメディ。元々芸幅広かったのね。一方のロバーツ。本人役のようなキャスティング。個人的に過去の出演作とおして本作が一番可愛い。「オーシャンズ12」ではこれを逆手に取ったのかしら。
もしも大スターと偶然出会ってなぜか（笑）一目惚れされてしまったら…。ないない、と笑いながらも夢がある話だよね。アナの気持ちの変化をもっと丁寧に描いてたら…いや、リアリティがないから生まれるロマンスだったかと。
ロマンス映画というのは、ロマンスならではの約束事がある。何でもかんでも杓子定規に説明しなきゃいけないわけじゃない。「恋は謎だらけ」でいいんじゃないですかね。
DATA
監督：ロジャー・ミッシェル/脚本・製作総指揮：リチャード・カーティス/主題歌：エルヴィス・コステロ
出演：ジュリア・ロバーツ/ヒュー・グラント/リス・エヴァンス/ジーナ・マッキー/ティム・マッキナリー/ヒュー・ボネヴィル
hiroでした。
