#22 7/13 109GP


エンドゲーム後の傑作かよ

(C)Marvel Studios 2022

ソー:ラブ&サンダー


娘を失い神に救いを求めるも逆に殺されそうになったゴア(クリスチャン・ベール)。神殺しの剣ネクロソードを手に入れ、全ての神を殺す決意をする。その頃、ガーディアンズと共に戦いの日々を送っていたソー(クリス・ヘムズワース)は、地球に移住したヴァルキリー(テッサ・トンプソン)が治めるニューアスガルドにゴアが向かったことを知る。ニューアスガルドにはソーの恋人だったジェーン(ナタリー・ポートマン)が訪れていた。


(C)Marvel Studios 2022


29本目のMCU作品だが、妙にアホ…失礼、明るいトレーラーが引っかかる。もしや逆をついてめちゃくちゃ重いヤツだったり…などと警戒しながらスクリーンへ。エンドゲーム後の作品群が重い傾向があるので余計にそんな気がするよね。


結果、気にしすぎだった。むしろエンドゲーム後、深刻な話が多かったなか、最も前向きな作品だったかも。それでいてトレーラーの印象ほど緩くもないので、これから観る予定の方はご心配なく(心配してないか)。


(C)Marvel Studios 2022


注目のジェーン。「最強のソー」と名乗るジェーンは本作の主役と言って良い。彼女がなぜヒーローになったのか。なぜ戦うのか。カギを握るのはムジョルニアとソーの関係。詳細は書かないけど、「面白そうだから」そうしたわけではない。


本作のヴィランであるゴアは、どこかサノスの香りが漂う。誤った正義のために行動したサノスに対してゴアのそれは「怒り」でしかない。もちろん暴力に正当性はないのだが。容姿といい、演出といい、前衛アートな空気を醸したのはベールのチカラ。



(C)Marvel Studios 2022


本格復帰のポートマン。「ブラックスワン」で見せた肉体の超改造を思い出す。加えて陰陽二面を表現する確かな演技力。ベールも圧倒的な存在感。お陰でヘムズワースの影が薄い。クリス・プラットらガーディアンズの面々は冒頭だけのゲスト。


トンプソンはMCU内でも爆上げ中。マット・デイモン(友人)、ルーク・ヘムズワース(実兄)ら劇団アスガルドはレギュラー?(笑)ラッセル・クロウがスカートひらひらで吹き出しそうになるのを我慢。今後の展開に欠かせない存在になりそう。


(C)Marvel Studios 2022


ソー&ジェーンのコンビネーションも見応えあり。二人の恋の顛末もヴァルキリーの活躍もあるので女性にも見やすい。過去作未見の方には少々厳しいネタも多いが、タイカ・ワイティティの話の広げ方はシンプルでうまいなーと好印象。


ゼウスの登場でアベンジャーズを離れたソーの今後の展開を示唆。新しい相棒(笑)もできたことだし、ガーディアンズみたいになっていくのかな。そうそう「ヘムズワース」姓の子役たちはヘムズワースの実子なのだそうです。



 DATA

監督・脚本:タイカ・ワイティティ/脚本:ジェニファー・ケイティ・ロビンソン/音楽:マイケル・ジアッキー

出演:クリス・ヘムズワース/ナタリー・ポートマン/クリスチャン・ベール/テッサ・トンプソン/タイカ・ワイティティ/クリス・プラット/デイヴ・バウティスタ/ヴィン・ディーゼル/ブラッドリー・クーパー/カレン・ギラン/ポム・クレメンティエフ/ショーン・ガン/ジェイミー・アレクサンダー/ステラン・スカルスガルド/カット・デニングス/マット・デイモン/ルーク・ヘムズワース/メリッサ・マッカーシー/サム・ニール/イドリス・エルバ/ラッセル・クロウ



hiroでした。



マイティ・ソー←で初登場!


アベンジャーズ ←弟ロキが地球の脅威に


ダークワールド←弟ロキ大活躍


バトルロイヤル←ワイティティ監督作


インフィニティウォー←ロキが(泣)


観ておくと理解が深まる作品たち。

こんなにあるんかい!