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謎は謎のまま後編に続く!

GANTZ


大学生の玄野(二宮和也)は偶然出会った小学校のクラスメイト加藤(松山ケンイチ)と共に地下鉄事故に遭う。轢かれたと思った次の瞬間、二人は見知らぬマンションの一室の黒い球体の前にいた。球体は同じように送られてきたさまざまな性別、年齢、職業の人々にスーツと武器を用意し、地球に潜んでいる「星人」を倒せと命令する。



再見。原作はコミック。製作決定早々に前後編二部作と発表したのは嬉しかった。長い原作を端折るとたいてい苦情が出るし、見終えてから「え?続きなの?」というサプライズも困るものね。間隔詰め気味で続きが観れたのもありがたかった記憶。


否応なく星人との戦いに巻き込まれるのは戦闘スキルもなく、マッチョでもない一般人。いろんな理由で「死」を迎えた人を星人退治に活用しようという発想。前編ではガンツと呼ばれる球体が何で、星人の目的はなんなのか、などの謎は明かされない。


ガンツスーツのビジュアルはマニア垂涎。フィギュアとかコスプレとか絶対盛り上がる系。実際盛り上がってたみたいだけど。対星人のバトルは案外グロいのでニノ目当てで観ようとする人は要注意。おこりんぼう星人は苦情が出なかったのか心配。



ニノとマツケンのW主演。セリフの間の粗さはあるニノだが闇の部分を持つダークヒーローを好演。一方マツケンは「デスノート」のLに次ぐハマり役のコミックヒーローだ。ヒロイン吉高由里子は出番少なめ。ファンの方は後編をお楽しみに。


衝撃登場シーンの夏菜は前編限定のヒロイン的立ち位置。本郷奏多も通しで重要なキャラ。センターの二人をサポートする二人ながら、本作のアイコンのような存在感。ポスターだけの伊藤歩、ラストだけの山田孝之は後編のキーパーソン。


監督は僕の推し佐藤信介。日本には数少ないハリウッド級スケールを持つ日本屈指の監督だと思っている。この後「図書館戦争」シリーズ、「アイアムアヒーロー」とステップアップして「キングダム」シリーズへとつながる。



謎は謎のまま、みんな受け入れて、「行こう」とさわやかに終わる前編。実は世界観を示す導入に過ぎず、本番はこれから。キャラクター数もドンと分厚くなり、いろいろ面倒なことが起こる後編に続くので、本作レビューもこの辺で。



 DATA

監督:佐藤信介/脚本:渡辺雄介/原作:奥浩哉/音楽:川井憲次

出演:二宮和也/松山ケンイチ/夏菜/吉高由里子/本郷奏多/田口トモロヲ/千坂健介/小松利昌/落合モトキ/土平ドンペイ/白石隼也/浅野和之/伊藤歩/山田孝之



hiroでした。

*画像は映画.comなどより引用しています。



デスノート←もコミック原作で前後編でしたね


図書館戦争←も佐藤信介監督


キングダム←は佐藤信介監督の代表作に!