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あの大ヒット映画のようにはいかないものだ

ドント ルック アップ


天文学博士課程の大学院生ディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)は未確認の彗星を発見。研究グループは歓喜に沸くが、ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)は彗星の軌道が地球に向かっていることを知る。NASAでも検証が行われ、彗星が地球に衝突した場合、人類滅亡規模の災害が起きることが判明。惑星防衛調整室のオグルソープ(ロブ・モーガン)の仲介でホワイトハウスのオルレアン大統領(メリル・ストリープ)に説明するが、選挙戦に忙しい大統領は真剣に取り合ってくれない。



NETFLIXオリジナル作品。ブラックなポリティカルコメディが得意なマッケイ。あまり得意じゃなかったけど…実話じゃないからなのか、これは普通以上に面白い。リアルじゃないから登場人物も実在でない。なので安心して笑ってOK。


とはいえブラック。ミンディ、ディビアスキー、オグルソープのチームが訴えているのは人類滅亡。だのに政治家もメディアも資産家も、一番大切なものは別にあるという。ありそう。そういう連中が世界を動かしているのだから、怖い。



人類の危機は誰に伝えるのが正解なのか。ミンディたちは正しく行動してるはずなのだが、切り札マスコミリークを使っても思った通りに事が運ばない。みんな自分のことしか考えていない。「アルマゲドン」のようにはいかないものなんだなー。


世界を動かす一握りの人々。その一握りがこんなんだったら、取り返しのつかない結末を迎える。それを回避する手立てはあるのか? ブルース・ウィリスは現れるのか? コメディのなかに仕込まれた真実。これはキツイ皮肉。



キレキレのローレンスが良い。ベースがコメディだと効果増し増し。こういう手法、マッケイ作品によくあるヤツ。ローレンスとの相性はバッチリかも。一方、増量して挑んだディカプリオはバランス型キャラ。最近とくに大物感漂う。


振り切ったストリープは怖い。そこにケイト・ブランシェットを掛け合わせるのだから無敵。マーク・ライランスがシニカルに掻き回す(笑)。「イエスタデイ」のヒメーシュ・パテルが躍進。注目のティモシー・シャラメも華を添える。



真面目に考えてみても…例えばTwitterに投稿しても思いもよらない方向に進展していくのは目に見えている。大富豪を説得しても得体の知れない生物に食われるのがオチ(笑)。選挙でマシな政治家に投票するしかないやん。


っうことで選挙にはちゃんと行かないとね。



 DATA

監督・脚本・製作:アダム・マッケイ

出演:レオナルド・ディカプリオ/ジェニファー・ローレンス/ロブ・モーガン/メリル・ストリープ/ジョナ・ヒル/ティモシー・シャラメ/ヒメーシュ・パテル/ロン・パールマン/アリアナ・グランデ/マーク・ライランス/ケイト・ブランシェット

*画像は映画.comより引用しています。



hiroでした。



マネー ショート←マッケイ監督の笑いってクセツヨ


ワンハリ←ディカプリオ絶好調!


JOY←ローレンス主演の現代風ホームドラマ