#23 12/4 TOHO_YOKOHAMA

クレジットが終わるまで席を立つべからず

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ヴェノム

レット ゼア ビー カーネイジ


宇宙から飛来した生命体ヴェノムを身体に宿した記者のエディ(トム・ハーディー)は、普通の暮らしを送りながら人の脳を食べるヴェノムの暴走を抑えていた。ある日、獄中の殺人鬼クレタス(ウディ・ハレルソン)の単独インタビューを行い、ヴェノムの機転で見つかっていない遺体の隠し場所を特定。一躍注目されたエディだったが、遺体の発見でクレタスの死刑が確定する。再びエディを呼んだクレタスは鉄格子越しに彼を罵倒すると怒ったヴェノムが現れ、クレタスを攻撃してしまう。

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スパイダーマン」に登場するヴィランを主役にしたシリーズの第2段。映画ではマグワイヤ版「3」のヴィランだったヴェノム。紆余曲折あってひとつの体に同居するエディと共に、ヴェノムの血から生まれた生命体カーネイジと相対する。

作中、ヴェノムとエディのバディシステムや人物相関は割愛しているので前作鑑賞必須。とはいえ複雑ではないので、後から前作確認での対応も可。簡単に言うと、互いにウインウインな関係。ヴェノムが戦うのは正義のためでなくエディのため。

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行動原理が「正義」じゃなければヴィランがヒーローなのも腑に落ちる。「人を喰わないヴェノム」はただの強い宇宙人にすぎない(笑)というわけだ。ヴェノムはエディが必要だから、恋の手助けだってする。そんなこんなでコメディ色も強し。

一方のカーネイジ。社会悪が生んだ悪である。たまたまヴェノムの血に触れたから、なのだが、説明はなし。まあ、蜘蛛に刺されてスパイダーマンになっちゃったのと同様なのかな。シュリーク(ナオミ・ハリス)はX-MEN的な存在。

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トムハVSハレルソンだ。なんと見応えある肉弾戦ではないか、と思ったらほぼヴェノム対カーネイジのCGバトル。考えてみればそりゃそうだ。ミシェル・ウィリアムズがヒロインだったとすっかり忘れてた。前作あんな強烈展開だったのに(笑)。

アンの婚約者役リード・スコットは大活躍。エディ&ヴェノムの秘密を知るストア店主ペギー・ルーも前作から続投。初登場のナオミは本作だけではもったいない。監督はモーションキャプチャー王アンディ・サーキス。トムハも脚本参加。

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ヴィランといっても破壊以外の悪さはしない。苦手な方も心配ないが、質感は多少キモい。エディとヴェノム、とにかく仲が良い。「別れる」くだりやその後の後悔はラブコメ領域。二人のイチャラブ模様は本作の大きな魅力だ。

さあて次回は…え?…エンドロールのおまけが本編を凌ぐ衝撃。年明け公開のあっちのほうが大変なことになるらしいので、おそらくそれと関係するのだろう。余計な情報はシャットアウトして静かに次を待とう。


 DATA

監督:アンディ・サーキス/脚本:トム・ハーディー/ケリー・マーセル
出演:トム・ハーディー/ウディ・ハレルソン/ミシェル・ウィリアムズ/ナオミ・ハリス/リード・スコット/スティーヴン・グレアム/ペギー・ルー


hiroでした。