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今までにないMCU作品

CMarvel Studios 2021

シャン・チー/テン・リングスの伝説


アメリカ西海岸のホテルで駐車係として働くショーン(シム・リウ)。ある朝、親友のケイティ(オークワフィナ)と出勤するバスの車中で謎の一団に母の形見のペンダントを狙われ乱闘となる。超人的な格闘術で切り抜けたショーンは、ケイティに隠していた自分の過去について語り、マカオに住む妹を助けに行くことを決意する。


CMarvel Studios 2021


マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)25作目にして初のチャイナヒーロー誕生。いや待て「ドクター・ストレンジ」のウォン(ベネディクト・ウォン)を忘れるな、と言う方もいるだろう。大丈夫、忘れられてなどいないから(笑)


チャイナといえばカンフー。御大トニー・レオン出演となれば期待もさらに膨らむ。結果、過去のMCU作とは一線を画す中国色の強いエンタメ作の出来上がり。CGとワイヤーばかり? いや、トニーは昔からよく使ってたから気になりませんわ。


CMarvel Studios 2021


アクション特化度はMCU作品のなかでも屈指。これがこのキャラの特徴か、と納得した前半。特にトニーとミシェル・ヨーの「型」の美しさは芸術的。笑いと暖かさと緊張感とスピード感とキレは新しい風。ところが後半、空気は一変する。


不思議な世界に一歩足を踏み入れると、見たこともない生き物たちが闊歩するファンタジーワールド。まるで「ファンタスティック・ビースト」。格闘の緊張から不思議な生き物に癒される空間への切り替えがちょっと急だったかもなぁ。


CMarvel Studios 2021


ショーンがシャン・チーとなる。その主人公を演じるシム・リウはテレビなどで活躍している中国系カナダ人俳優。劇場版作品は本作がほぼデビュー。大抜擢なのだが、見た目が少し地味。MCUにも関わっていくだけに今後は「華」が課題。


オークワフィナは生まれも育ちもアメリカ。「中国語が苦手」な設定は「フェアウェル」と同じ。オークワフィナのMCU入りは色々な意味で大きい。ミシェルとトニーは何度目の共演か。ベン・キングズレーは「アイアンマン3」以来の出演かな。


CMarvel Studios 2021


ハラハラドキドキの前半に対し、後半は小さい子でも楽しめるファンタジー。MCUの新キャラデビュー作は背景説明が入るので、どうしてもワチャワチャする。前半と後半でまるで別の映画なのはしょうがないのかなぁ。


舞台は「エンドゲーム」後で「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」前後の時期かな。ロールへの差し込みに加えてキャラつながりでMCUシリーズは意識。でも、ピンでも楽しめるので新世界が固まる前に新規参入するのもアリかと。



 DATA

監督・脚本:デスティン・ダニエル・クレットン/脚本:デヴィッド・キャラハム

出演:シム・リウ/オークワフィナ/メンガー・チャン/ファラ・チャン/フロリアン・ムンテアヌ/ベネディクト・ウォン/ベン・キングズレー/ミシェル・ヨー/トニー・レオン



hiroでした。



ブラック・ウィドウ←MCUとしてはコレの次


ファー・フロム・ホーム←時系列ではこの辺


アイアンマン3←ここらもキャラ登場