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二人でいればもっと強くなれる

(C)2005「NANA」製作委員会

NANA


故郷を離れて東京へ向かう孤高のボーカリスト・ナナ(中島美嘉)。離れて暮らす恋人を追いかけて東京へ向かう奈々(宮﨑あおい)。同じ名前の二人は雪のために立ち往生した電車内で偶然出会い、道中意気投合する。東京に到着して別れた二人だったが部屋探しの際に同じ部屋でブッキング。共に部屋を気に入った二人はルームシェアすることにする。


(C)2005「NANA」製作委員会


人気コミックの実写作品を再見。原作は借りて読んだがラストを覚えてない…と思ったら2009年から長期休載中らしい。知らないわけだ。本作は原作の序盤。二人が出会い、それぞれの恋に結論を出し、次のステップに進もうか、というところまで。


実は少女コミックが苦手。好きだ嫌いだと恋愛が人生のすべてのような展開。しかも夢までかなえてしまったり。多数のキャラとのまどろっこしい相関が始まる本作の「その後」はまさにそんな空気。映画はちょうどいい具合の終わり方(笑)


ステレオタイプなおしゃれ女子奈々は近くにいたらキツイ(←個人的な感想)。章司(平岡祐太)の気持ちもわかるし、作中でも「自分のこと」ばかりと突っ込まれる場面も。うんうん。一方のクールなナナが時折見せる熱い部分が可愛かったりする。


(C)2005「NANA」製作委員会


ナナ役はボーカリスト中島美嘉。後年「バイオハザード」シリーズにも出演した中島(セリフなしだが記憶に残る!)も本作が初演技。小慣れてない台詞回しがクールなナナにハマり、ツンデレの「デレ」部分にも相乗効果。ビジュアルの再現性も高い。


大物感を漂わせる直前のあおいちゃん。奈々のイラっとする部分をちゃんとイラっとさせてくれる。それでいてやっぱり可愛い(笑)。求められる演技ができる俳優なのだと思う。「ソラニン」「少年メリケンサック」と音楽絡みの作品が多い。


ナナの恋人に松田龍平、奈々の恋人に平岡、バンド仲間に成宮寛貴松山ケンイチ丸山智己、こじらせ女子にサエコ(紗栄子)。玉山鉄二もチラッと登場。今見るとかなり豪華。綾野剛の名もあったが…あのブラストライブの客か?


(C)2005「NANA」製作委員会


作中ふたつのライブシーンが挟まる。ひとつはライブハウスのナナ率いるブラストのライブ。もうひとつは大ホールのレンのいるトラネスのライブ。音楽シーンのカメラワークも音もライブディスクのようなハイクオリティなのはさすが。


強くならなきゃ、と奈々の心に火が灯り、強がっていたナナが人にすがることを知る。二人でいることの心強さを語って幕。映画は見事に完結。原作の続きを描いた続編もあるが、主要キャストもガラリと変更。いまだ未見なのだが…。



 DATA

監督・脚本:大谷健太郎/脚本:浅野妙子/原作:矢沢あい

出演:中島美嘉/宮﨑あおい/松田龍平/平岡祐太/成宮寛貴/サエコ/松山ケンイチ/伊藤由奈/水谷百輔/玉山鉄二/丸山智己



hiroでした。



パラキス←これも矢沢あい原作


バイオハザードV←中島美嘉登場!


天地明察←あおいちゃんが岡田准一と共演