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考古学の探究は壮大なミステリーに

インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国


1957年、ネヴァダの極秘施設エリア51にソ連のスパイが侵入。拘束した米国の考古学者インディ(ハリソン・フォード)に協力させ、ある「箱」を運び出した。どうにか囚われの身を脱したインディだったが、ソ連の協力者としてFBIからマークされていることを知って米国を去ることを決意。列車に乗り込み発車しようとしたその時、バイクに乗った若者マット(シャイア・ラブーフ)に「母がペルーで捕まりインディに助けを求めている」と言われ話を聞くことにする。



最後の聖戦」から19年ぶりのシリーズ4作目。すでにレビューは書いたと思っていたら、観たのはブログ開設前で未着手が判明。今回の一気見は「最後の聖戦」までと思ってたけど、せっかくなのでもう一本観てレビューもコンプリート。


設定がシリーズ初の戦後。この時代なのにはちゃんと理由がある。キーになるのは1947年。「ロズウェル事件」後であり、インディも事件に関わっていたことが重要だったということ。あの現場に「夜中に呼び出され」たインディもいたとは嬉しい設定。



時間経過を利用してマットを登場させたり、ソ連との冷戦、マッカーシズム、FBIの台頭を絡めさせた時代感はうまい。父ヘンリーと友マーカスがいないのは時系列上仕方なし。ヘンリーは写真のみ、マーカスは銅像になってもインディを助けてる(笑)


インカの謎に迫るインディたちはさらに壮大なミステリーにたどり着く。エリア51が出てくるし、スカルがあの形…そっち方面が好きな方は心がざわついたはず。説明はあまりないので知らない方は「ロズウェル」と「エリア51」くらいは要検索。



60代半ばであのアクション(全部ではない?)だからフォードはすごい。ヒーローを演じる者の責任と俳優の心意気。そして嬉しすぎるカレン・アレンの再登板。「レイダース」よりはおばさまになっちゃいるが、あれから27年だものね。


ラブーフは「トランスフォーマー」以来スピルバーグに愛されている。いろいろヤンチャしてセンターは少なくなったが今も中小作品で活躍。今回の宿敵はケイト・ブランシェット。まるこカットが凛々しい。ジム・ブロードベントがマーカスの後継。



「聖櫃」が格納されたのはやっぱりエリア51だった。そしてそこにアレは実在した、という設定。大好物なネタなんだけど、このシリーズには若干フィットしない印象も。人類の文明の発展にアレが関与したというのももはや定説なのかな(笑)


これでシリーズ有終かと思いきや、第5作が決まっているそうだ。2022年公開らしいが…ルーカスも関わらずスピルバーグも離脱。パラマウントじゃなくなるので山のオープニングもなしか? ちょっと不安。


ヘンリーの写真を見てしみじみするインディ。今このタイミングで観てると余計にしみじみ。



 DATA

監督:スティーヴン・スピルバーグ/製作総指揮・原案:ジョージ・ルーカス/製作総指揮:キャスリーン・ケネディ/製作:フランク・マーシャル/脚本:デヴィッド・コープ/音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演:ハリソン・フォード/カレン・アレン/シャイア・ラブーフ/ケイト・ブランシェット/レイ・ウィンストン/ジョン・ハート/ジム・ブロードベント



hiroでした。



レイダース←1個目


魔宮の伝説←2個目


最後の聖戦←3個目