#6 4/22 TOHO_HIBIYA
名古屋だ!鴨居だ!
名探偵コナン 緋色の弾丸
ワールドスポーツゲーム(WSG)の開幕が近づき盛り上がりをみせる東京。開会式に合わせて開通する真空超伝導リニアの発表パーティーの最中、WSGスポンサーのひとり鈴木財閥会長が何者かに拉致されるが、たまたま出席していたコナン(高山みなみ)、灰原(林原めぐみ)、少年探偵団の活躍ですぐに発見される。沖矢昴(置鮎龍太郎)として身を隠すFBIの赤井(池田秀一)から15年前にも似た事件があったことを聞かされたコナンは、リニアの開通式で次の事件が起きると推理する。
スクリーンで最後に観たコナンは「純黒の悪夢」なので5年ぶり。その後も地上波オンエアでは観ているので「観た気になってた」ことに今さら気付いたという(笑)。そして本作、最近の傾向どおり、トリックというより事件捜査&アクション。
ストーリー、というかキャラクターが初心者には複雑。コナンについては下の娘と行きつけの美容師さんが詳しいので、事前知識を仕入れておけたのは大きい。赤井ファミリーをよく知らない方は冒頭に入る説明を聞き漏らさないように。
「WSG」というのはお察しのとおりオリンピックのこと。昨年公開予定だった本作は東京2020の開幕に向けて盛り上がるはずだった。コロナの影響で公開延期になったのはオリンピックがストーリーにもリンクしているからなのだろう。
東京と並んで名古屋が主要舞台。昨年行った金シャチ横丁もガッツリ登場。ラストには名古屋城本丸御殿の映像も。名古屋城に鯱鉾はある(笑)。風景といえばTOHOシネマズららぽーと横浜のある鴨居付近も。いつも通るあの橋もついに「聖地」。
監督の永岡智佳はコナンに長く携わってきたアニメ作家。前作「紺青の拳」に続いて二度目の監督。コメディ要素がチラチラ入るのが「組織系」作品に向くのかと思ったが、要らぬ心配だった模様。脚本は「コナンといえば」の櫻井武晴。
近年の声優ブームで、長く続いた集客目当ての有名人声優枠がなくなったのは正しい方向かと。池田秀一の声はいつ聞いても心地よい。ということで、適正で抜擢された唯一のゲスト枠浜辺美波。プレッシャーの中でちゃんと対応。
高速道路にボードはまずいよ…あんなに顔が出てたらバレバレよ…毎度毎度のサッカーバルーンもバレバレよ…などと突っ込みながら(笑)のクライマックス。特に本作、音響が凄いのでスクリーン推奨。主題歌は東京事変というのもおしゃれ。
映画には馴染みのなかった秀吉(森川智之)が本格参戦。今度の活躍が楽しみ。連載終了間近と囁かれる本シリーズだが、組織系、赤井系(本作)、公安系、キッド・平次系等々…まだまだ勢いは止まらない。
DATA
監督:永岡智佳/脚本:櫻井武晴/原作:青山剛昌/音楽:大野克夫
出演:高山みなみ/置鮎龍太郎/池田秀一/日高のり子/田中敦子/森川智之/杉本ゆう/林原めぐみ/山崎和佳奈/小山力也/松井菜桜子/山口勝平/岩居由希子/高木渉/大谷育江/緒方賢一/土師孝也/一城みゆ希/梁田清之/茶風林/平野綾/鈴村健一/浜辺美波
hiroでした。