WOWOW鑑賞

もしかして挑戦的な作品?
ジョン・ウィック:パラベラム

「聖域」で仕事はしないという結社の掟を破り、その首に懸賞金がかけられたジョン(キアヌ・リーヴス)はニューヨーク中の殺し屋から狙われることになる。一方で結社から送り込まれた裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)がニューヨークでジョンに関わったウィンストン(イアン・マクシェーン)、バワリー(ローレンス・フィッシュバーン)に接触を図っていた。


あれよあれよの第3弾。ひたすら殺し合うだけの展開に食傷気味で本作は劇場回避。今回、初見となったが、あることに気がついた。殺し合いの連続には変わりないのだが、3作目にして「ジョン・ウィック」その人と背景がだいぶ見えてきた。

そのココロは時間経過。1作目のラストから始まった2作目。そして本作も2作目のラストから開始。一見さんお断りの連ドラ方式。続けて見せることで主人公の人となり、結社の全体像を少しずつわかってもらおう体制を確立。


寿司屋アサシン(マーク・ダカスコス)の登場で、キアヌ大好きカンフーアクションもたっぷり。バイクスタント、ホース(馬)スタント、ドッグアクションも盛り込んで全体的にガンは少なめ。一度アクションが始まると長いのは本シリーズの特徴。

前作からのバワリー参戦で、キアヌ=ネオとフィッシュバーン=モーフィアスの「マトリックス」共演が実現。決戦準備を始めるウィックのセリフ「武器をくれ、たっぷりの」は知る人ぞ知るマトリックスのセリフからの引用。そんな遊びも楽しい。


本シリーズのキアヌは一貫した重量ボディ。それはそれで体型維持が大変。中高年だと特にね(しみじみ)。フィッシュバーンの連投は前述の通り。マクシェーン、ランス・レディックのコンチネンタル組はいるだけで安心。

新規参入のハル・ベリー(僕と同い年)。お久しぶりだが相変わらずお綺麗。彼女にアクションは似合う。お初のディロンも強烈キャラで印象付ける。結社のトップ役サイード・タグマウイは「ワンダーウーマン」のチームダイアナの一員だ。


(ちらっと書いたが)本作でも未完。思えば、自分の意思での行動は1作目のみ。2作目以降はひたすら逃亡だった印象。本作ラストで裏切られたウィックの反撃開始…が次作の骨子になるのだろう。狙い通りだとしたら、挑戦的な作品なのかも。

これは…次作、再びスクリーンに呼び戻されそうな予感(笑)

監督・製作総指揮:チャド・スタエルスキ/脚本:デレク・コルスタット/シェイ・ハッテン/クリス・コリンズ/マーク・エイブラムス
出演:キアヌ・リーヴス/ハル・ベリー/ローレンス・フィッシュバーン/エイジア・ケイト・ディロン/マーク・ダカスコス/アンジェリカ・ヒューストン/サイード・タグマウイ/ランス・レディック/イアン・マクシェーン


hiroでした。