WOWOW鑑賞

9人の旅人は一大抵抗勢力に成長!
ロード・オブ・ザ・リング
/二つの塔

バラバラになった旅の仲間。フロド(イライジャ・ウッド)とサム(ショーン・アスティン)は指輪を狙うゴラム(アンディ・サーキス)を案内人にモルドールを目指す。アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)、レゴラス(オーランド・ブルーム)、ギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)は生還したガンダルフ(イアン・マッケラン)と再会。人間の強国ローハンに向かい、サウロンへの抵抗を訴える。


壮大な3部作の第2作をスペシャル・エクステンデッド・エディションで再見。未公開シーン(相変わらずどこだか不明)を加えた4時間の長丁場。旅の仲間は分裂し、それぞれが別のステージへ。ガンダルフ流に言えば「それぞれが必要な道」である。

なので主人公フロドが出てこないシーンも多数。加えて、フロド、サム、ゴラムのパートがひたすら歩くだけで地味。俯瞰で見れば最終章に向けた長い前フリではあるのだが、どうしたって派手に戦うローハンやアイゼンガルドばかりが印象に残るよね。


なので2作目はアラゴルンが主人公と言っていい。サルマン(クリストファー・リー)と手を組み完全復活を企むサウロンに対して利権に走る人間たち。アラゴルンやガンダルフは抵抗を訴え、ローハン軍とオーク軍の最初の合戦へとつながる。

一方、これまで控えめだったメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)が大仕事。古い大木の種族エントを説き伏せ敵の片翼サルマンを降伏に追い込むジャイアントキリング。これも「必要な道」を進んだ結果。


大活躍の陽気なホビット、モナハンとボイドは実はイケメン。ギムリ役リス=デイヴィスはエントの声も担当。サルマンのリーは2015年に90歳で亡くなられた。本シリーズや「スターウォーズep2〜3」など晩年まで大作でご活躍。

ローハン王のバーナード・ヒルは回復前後の差が見事な鬼気迫る演技。チャッキーの声をやられたブラッド・ドゥーリフも王を操るグリマを怪演。王の姪エオウィンのミランダ・オットーが颯爽と登場。重要な役なので注目。


たった9人で始まった壮大な旅は異なる国や種族を動かす。サウロンにとって取るに足らなかったはずの抵抗は大きな波紋を呼び強大な勢力となった。スペシャル・エクステンデッド・エディションで巡る冒険はクライマックスの最終章へと向かう。


監督・脚本・製作:ピーター・ジャクソン/脚本・製作:フラン・ウォルシュ/脚本:フィリッパ・ボウエン/スティーヴン・シンクレア/原作:J.R.R.トールキン/音楽:ハワード・ショア
出演:イライジャ・ウッド/イアン・マッケラン/ヴィゴ・モーテンセン/ショーン・アスティン/ビリー・ボイド/ドミニク・モナハン/ジョン・リス=デイヴィス/ショーン・ビーン/オーランド・ブルーム/ケイト・ブランシェット/リヴ・タイラー/アンディ・サーキス/クリストファー・リー/ヒューゴ・ウィーヴィング/バーナード・ヒル/ミランダ・オットー/カール・アーバン/デビッド・ウェナム/ブラッド・ドゥーリフ


hiroでした。