NETFLIX鑑賞
hiroでした。
大統領とシークレットサービスのかたい絆!
アッシャー大統領(アーロン・エッカート)の警護官マイク(ジェラルド・バトラー)は交通事故から大統領夫人(アシュレイ・ジャッド)を救えなかった責任を抱え、デスクワークに異動となる。1年半後、ホワイトハウスがテロリストに襲撃され、近くにいたマイクは援護に向かう。警護チームが全滅しハウス内たった一人の生存者となったマイクは地下シェルターに監禁された大統領救出に向かう。
同じ年の同じ夏にエメリッヒの「ホワイトハウス・ダウン」が公開。それを観るつもりだったので似た題材の本作はスルーし今回初見。比べるのも変だけど、結論としては両方面白かった。荒唐無稽度は意外にも(笑)本作のほうが高かった。
いわゆる巻き込まれ型なのだが、マイクは率先して巻き込まれる。というのも、警護官として常に近くにいたマイクと大統領の個人的な関係がベースにある。それは友情に近いため「平和のため」と並行して極めて個人的な物語が展開される。
大統領ジュニアの存在がカギ、という序盤は予想通りだったが、それは案外あっさり解決。中盤以降はマイクとテロリストの攻防に終始。政府側の主導権争いも描かれているが、マイクと大統領の絆を根幹に置いたので展開がドラマチック。
ただ、あからさまなのはビックリした。北朝鮮の件ね。国際世論ではあるけれど、冷戦時代のソ連でさえぼやかした作品が多かった気がする。問題ないのか、と思うと同時に、あの組織力・戦闘力は買いかぶりすぎだとも思ったけど。
主演のバトラーは「オペラ座の怪人」「P.S.アイラヴユー」等々ドラマ系キャラが目を引くのだが、個人的にはアクションが本領かなと思っている。「ダークナイト」のエッカートが大統領。とうとう国の指導者に上りつめたか(笑)
アンジェラ・バセット、ロバート・フォスターがこの手の作品必須な和平派と好戦派。和平派役バセットがカッコいい。ベテラン女優メリッサ・レオが体を張った熱演。敵役リック・ユーンが強いのか弱いのか。モーガン・フリーマンは見せ場控えめ。
アメリカの仮想敵国がどこなのかがよくわかる。エンタメ作品でここまであからさまなのは、国民レベルでそんな認識ということなのでしょう。韓国とかでも上映されたのでしょうか。
テロリストグループの暴挙でボロボロになるホワイトハウス。それでも悪を排除して立ち上がるアメリカ。「インデペンデンス・デイ」のラストを彷彿。
監督:アントワーン・フークア/脚本:クレイトン・ローゼンバーガー/カトリン・ベネディクト
出演:ジェラルド・バトラー/アーロン・エッカート/アンジェラ・バセット/ロバート・フォスター/メリッサ・レオ/リック・ユーン/ラダ・ミッチェル/アシュレイ・ジャッド/モーガン・フリーマン
hiroでした。