WOWOW観賞
ドラゴンクエスト
技術屋山崎貴によるフルCGアニメ化
ユア・ストーリー
ゲマ（吉田鋼太郎）に囚われた妻マーサ（賀来千香子）を救うために旅を続けるパパス（山田孝之）と息子リュカ（佐藤健）。ラインハット王国でゲマを見つけるもリュカの不覚からパパスは殺され、リュカも王国の王子ヘンリー（坂口健太郎）と共にゲマの奴隷となってしまう。10年後、隙をついて逃げ出した二人はそれぞれの故郷に帰還。リュカはパパスの部屋で日記を見つけ、そこに記された「天空の剣と勇者」を探す旅に出る。
RPGは始めるとコンプリートしないと気が済まないタイプ。なのであまり手を出さないようにしている。プレーしたドラクエは７と８だけ。そのドラクエシリーズ３作目にあたる「天空の花嫁」をベースにしたフルCGアニメを初見。
３のストーリーは知らないが、RPGなのでパターンは踏襲…と思ったら何やら「３」は三世代に及ぶ壮大な物語なのだとか。劇場映画の尺の都合で幼少期は大幅カット。本作は青年リュカの恋と冒険にフォーカス。
幅広い年齢層を狙ったのかストーリーはわかりやすい。が、時間軸で絞った分、冒険談が薄味に。「わざ」「まほう」「まもの」の凄さが知ってる人にしか伝わらずゲーム未経験者には恋話しか入ってこない事態。
当時のゲームグラフィックをCG再現したのは技術屋・山崎貴らしいこだわり。映画やアニメ、ゲームで普通に目にするレベルが上がっている状況。一定以上のクオリティが求められたのは苦労されたことだろう。
ゲーマーでもある健くん、このキャスティングは喜んだことだろう。Ｗヒロイン有村架純ちゃん、波瑠ちゃんと共に「言われないとわからなかった」のは声優力。今後、いろんな役が回ってくるかも。
坂口くんと鋼太郎さんは「ファイナルファンタジーXⅣ光のお父さん」で親子役だったのは興味深い。「勇者ヨシヒコ」山田孝之も参戦。安田顕、古田新太、松尾スズキ等々舞台に映画に活躍中の豪華＆大物声優陣。
「あのRPGの名作を劇場映画化」となれば当該世代の方々は歓喜する。ところが整理してるうちに彼らの求めるところから遠くなる。結果、ターゲットが曖昧になったかも。構成・脚本にさらに時間をかけたかったかな。
賛否分かれるラスト。山崎貴オリジナルな味付けなのだろうが唐突感は否めない。本編内のセリフとかに伏線バラまけば厚みが出たのかなー、とは素人の戯言なのでご容赦を。
総監督・脚本：山崎貴/監督：八木竜一/花房真/原作・監修：堀井雄二/音楽：すぎやまこういち
出演：佐藤健/有村架純/波瑠/坂口健太郎/山田孝之/桝太一/ケンドーコバヤシ/安田顕/古田新太/松尾スズキ/山寺宏一/井浦新/賀来千香子/吉田鋼太郎
hiroでした。
