12本目(6月3日鑑賞)

やっぱり映画は映画館が一番デス!
一度死んでみた

デスメタルバンド魂ズの七瀬(広瀬すず)は野畑製薬社長で大嫌いな父計(堤真一)と二人暮らし。部下の松岡(吉沢亮)に七瀬の日常の「観察」を命じていた計はコンサルタントとして招いた渡部(小澤征悦)の策略で2日間だけ死ねる薬ジュリエットをのまされてしまう。そうとは知らずに父の死を聞いた七瀬は安置された遺体の前で計の幽霊と遭遇する。


ライブから始まるオープニング。で、歌ってる内容がたまりにたまった父への鬱憤。それを観察している父の部下。3人の相関関係を最初にわからせるのはCMの手法。「au三太郎」浜崎慎二の長編デビュー作らしい。

序盤から伏線ネタをばらまきながら事件は起きる。伏線はわかりやすいので慣れてない人でも心配無用。敵味方の構図も序盤で明快。カメオ含めていろんな方がチラチラ出演。思わぬ人がラストの鍵を握るのはうまい作り。


いろんな種類の笑いを散りばめたなごみの時間。状況が状況なだけにホント救われる。人の命を救う「製薬会社」が舞台。偶然とはいえ、終盤の七瀬の台詞が脚本が意図した以上の意味をもった。これは奇跡か。

笑いの裏にあるテーマが「家族」。亡き母を挟んだ父と娘の関係。たとえ家族でも言葉にしないと伝わらない。外出自粛で家族と過ごす時間が増え、会話の大切さは身に染みる。このタイミングも偶然ではあるのだが。


すずちゃんは出演してるだけで原則鑑賞決定となる俳優の一人。本作、歌も披露。下手じゃないがデスメタじゃない。そこは設定なのでご勘弁を。相棒・亮くんが朝ドラつながりなのは3月の公開時の話題。

堤のコメディは安定。安心して笑っていれば良い。リリー・フランキーの役名が「火野」なので堤と並ぶとあのCM(笑)。松田翔太は三太郎つながりの出演か。すずちゃん母役木村多江もキーパーソンの一人。


ホントは何をしたいのか。そんなお仕事ネタまで含有する。ハズレてもしょうがない、と思って観たが蓋を開ければなかなかのクオリティ。時間も適度でいつでも気楽に観れる貴重なコンテンツ。

何よりすずちゃんが出てさえいればそれだけで十分←ただのファン


監督:浜崎慎二/脚本:澤本嘉光/音楽:ヒャダイン
出演:広瀬すず/堤真一/吉沢亮/小澤征悦/嶋田久作/木村多江/でんでん/加藤諒/原日出子/城田優/柄本時生/前野智哉/池田エライザ/西野七瀬/佐藤健/真壁刀義/本間朋晃/野口聡一/志尊淳/古田新太/大友康平/妻夫木聡/松田翔太/リリー・フランキー


十分以上の万全な感染防止対策をとって
映画ライフを楽しみましょう!


hiroでした。