55本目(12月10日観賞)

お伽話はスケールアップ
アナと雪の女王2

監督:クリス・バック/監督・脚本:ジェニファー・リー/音楽:ロバート・ロペス/クリステン・アンダーソン=ロペス
出演:イディナ・メンゼル/クリステン・ベル/ジョナサン・グロフ/ジョシュ・ギャッド/スターリング・K・ブラウン/エヴァン・レイチェル・ウッド/アルフレッド・モリーナ/吹替キャスト:松たか子/神田沙也加/原慎一郎/武内駿輔/松田賢二/新津ちせ/吉田羊/前田一世/余貴美子

エルサ(イディナ・メンゼル/松たか子)が女王となったアレンデール。クリストフ(ジョナサン・グロフ/原慎一郎)はエルサの妹アナ(クリステン・ベル/神田沙也加)にプロポーズするチャンスをうかがっていた。そんな平和な日常のなかエルサは自分にだけ聞こえる不思議な歌声を耳にしていた。


世界的ブームとなったアナ雪の続編。二匹目のドジョウ的で二の足を踏んでいたがやっと観賞。一作目は間違いなく名作。描いていたのは姉妹の「絆」だった。本作は「宿命」。放置していたエルサの魔法の秘密に迫る。

そのエルサ姐さんの磨きがかかった能力が脅威。そのスペックはX-MENかアベンジャーズ級。ラプンツェル、モアナ以上の攻撃型プリンセスは素直にカッコいい。オラフ(ジョシュ・ギャッド/武内駿輔)の癒し力も爆裂。


不思議な声に導かれ未知の旅へと向かう女王様一行。姉妹が生まれる前に森で起きた民と民の諍い。風、火、水、大地、そして第五の精霊。スケールの大きな冒険ファンタジーなのだが…これ、小さい子、面白いのかな。

「お伽話」だった前作はワクワクだらけのザ・ディズニープリンセス。本作、画面が暗めでワクワクが薄い。お話の深みはあるけど、最後に手を取り合えた姉妹のお話に比べて、本作のラストは子ども向きじゃないかも。


本作は吹替にて観賞。沙也加ちゃんの歌がすんごい上手くなってて、場数踏んだなーと。松さんは鉄板。本作ほぼ主役で、前作よりもハードル高めの楽曲も多かった。クリストフも前作同様、舞台経験豊富な原慎一郎。

オラフ武内さんは違和感ゼロだが、前任よりも器用さが目立つ。リトル・アナは新海娘の新津ちせ吉田羊もいた。歌あり。余貴美子もいた。歌なし。謎の声のAURORAはノルウェーのミュージシャン。字幕と同じ音源。


美しい映像技術。スケールアップ。楽曲も重厚感ましまし。続編というだけで「前作のほうがよかった」と言われることが多いなか完成度は高い。評判もまずまず。僕だけでしょうか、求めてたのと何か違う気がするのは。

前作大ヒット→続編決定→同じ物のは作らない…はディズニーあるある。ハイ・クオリティなのは結構だが対象年齢上げすぎたのか。「アニー」を観るつもりだったのが観てみたら「オペラ座の怪人」だった感じ。

あ、よくできてるし、面白いには面白いよ。



hiroでした。



脚本6 映像8 音響8 配役7 音楽7
36/50