52本目(11月4日観賞)

ど迫力のモンスターアクションで幕引き!

IT/イット THE END

“それ"が見えたら、終わり


監督:アンディ・ムスキエティ/原作:スティーヴン・キング/脚本:ゲイリー・ドーベルマン/音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演:ジェームズ・マカヴォイ/ジェシカ・チャスティン/ビル・ヘイダー/イザイア・ムスタファ/ジェイ・ライアン/ジェームズ・ランソン/アンディ・ビーン/ジェイデン・マーテル/ソフィア・リリス/ジェレミー・レイ・テイラー/フィン・ウォルフハード/ワイアット・オレフ/チョーズン・ジェイコブズ/ジャック・ディラン・グレイザー/ビル・スカルスガルド

ルーザーズの少年たちとペニーワイズとの戦いから27年。デリーの町に再び少年少女の行方不明事件が続発。1人残って事件の調査を続けていたマイク(イザイア・ムスタファ)は仲間を招集するが、スタン(アンディ・ビーン)だけが来なかった。中華料理店で不可思議な現象に遭遇した彼らはスタンが心配になり、ベバリー(ジェシカ・チャスティン)が電話すると死んだと告げられる。



ホラーが苦手だった僕が意を決して鑑賞した前作。想定外の「スタンド バイ ミー」っぽさ(共にキング原作)に涙し、最後に示された「CHAPTER ONE」の文字に驚愕して2年。本作公開直前におさらい観賞して臨んだ。

27年周期に現れるペニーワイズ。つまりあの事件の27年後、再び現れたペニーと戦うために、彼らが集結するところから始まる。ペニーは人の恐怖を食い物にする。ペニーと戦うということは自身の恐怖と向き合うこと。


大人になった彼らは町を離れ事件も忘れていたが、今の生活は呪縛から逃れられていないことを物語る。当時語られていなかったそれぞれの恐怖と向き合い、ペニーと決着を付けることが本当の呪縛からの解放。

前作からの引用や前作では伏せられていた事実、現代の彼ら…記憶を辿るように展開。前作知識は必須な作品。スタンの秘めた思い、リッチーとエディ、ベンとベバリーとビルの関係。色んなことが明らかになる。


ジェシカの怯えキャラは珍しい。ジェームズ・マカヴォイが画に入ると「X-MEN」に見えてしまう。メジャーな2人に加え、子ども時代の面影を持つ俳優をよく集めたものだと感心。ベン役ジェイ・ライアンは除く(笑)

大人の彼らもさることながら、子ども時代のルーザーズの面々が本作も大活躍。同時進行で撮ってたのか、直後に撮ったのか。思ってた以上の出演時間でもはや彼らが主役と言っていい。その他前作からも多数続投。


「それ」ことペニーワイズとの決着を描いた本作。甘酸っぱい青春要素の強烈だった前作の後はモンスターアクションで結末。ホラーが苦手な方も結構いけると思う。

ただ、前作が綺麗すぎるほどにオチていたので、「どうしよう」という方が無理して観なくても、とは思ったかな。ビルとベバリーはどうなったの…とか気になる方はご鑑賞を。

あ、音響がすごいので観るなら劇場推奨。



hiroでした。

並びの列に映画の最中ずっとお話が止まらない女子中学生2人がいて気になって仕方なかった。悲鳴や笑い声はいいけど、感想は終わってからゆっくり語ってほしいなぁ。上映前に「NO TALKING」って言ってるじゃん。そういう時、みなさんどうしてます?




脚本7 映像8 音響9 配役7 音楽7
38/50