WOWOW鑑賞

ピチピチな長瀬くん!
ソウル

犯人護送のために韓国ソウルに来ていた日本の刑事・早瀬(長瀬智也)は帰国間際に現金強奪事件に遭遇。格闘の末、犯人の1人を死なせ、1人を取り逃がしてしまう。犯人の顔を目撃していることから捜査協力することになるが、ソウル警察のキム(チェ・ミンス)と事あるごとに衝突する。


2002年の作品なので「シュリ」の大ヒット後でサッカーワールドカップ共同開催の年。その後「冬のソナタ」で「遠い隣人」からグッと近い存在になったと思っていたら近年の不穏な感じ。たった17年。国民同士は実感なくても、国旗を背負うと違うのかね。

本作は日韓国民交流年記念作品。製作陣はほぼ日本だけど、オール韓国ロケなので現地スタッフの大半は韓国の方。キャストも長瀬くん以外はすべて韓国の俳優さん。きっちり分けすぎにも思えるが、案外うまく機能。

ストーリーはわかりやすい伏線配置なので予測しやすい。複雑さよりもスピード重視なのは近年の韓国エンタの原型だね。日本映画はこのテンポに馴染めないまま、エンタメ作品ではすでに韓国の方が上ではないか。

チェ・ミンスは名前を知ってるくらい。その他の韓国俳優さんはもちろん誰も知らず。長瀬くんは二十代でピチピチ。青臭さはあるけど存在感は抜群。「絶対映画向き」と前から思っているが意外と出演作は多くはない。もっとスクリーンで観たい。

サスペンス部分はテレビドラマの特番な感じだけど、「韓国映画らしさ」が効いているので、まあまあ楽しめます。


監督:長澤雅彦
出演:長瀬智也/チェ・ミンス/リー・チャンユン/キム・ジヨン


hiroでした。