WOWOW鑑賞

あらららら。
娼 年

監督・脚本:三浦大輔/原作:石田衣良
出演:松坂桃李/真飛聖/冨手麻妙/猪塚健太/桜井ユキ/小柳友/大谷麻衣/馬渕英里何/佐々木心音/荻野友里/西岡徳馬/江波杏子

大学生の領(松坂桃李)は友人でホストの進也(小柳友)を介して静香(真飛聖)と出会う。男娼を女性客に派遣するクラブの経営者だという静香にスカウトされた領はテストとして静香と暮らす若い女性咲良(冨手麻妙)とセックスしろと言われる。


噂は耳にしてた。売れる前ならそのくらいやりそうな子(桃李くんね)だけど、売れちゃったし。そういう役をやっただけで及第点かな…くらいに思ってたらビックリ(笑)。

桃李くん目当ての女子の大半は、これダメなのでは。男子でも引いちゃう人いそうだし。

演出家三浦大輔の舞台作品の本人による映画化。その舞台も桃李くん主演で猪塚健太江波杏子もそのまま出演。テーマは「性」。舞台でもスッポンポンの熱演だったとか。


子どもの頃「待っててね」の言葉を最後に二度と会えなくなった母。成長して母が何をしていたのか気づき始め、「女」に対して複雑な感情を抱く主人公。

その痛みを癒そうとしているのか、単に利用しているのか、静香は彼を性の世界に誘う。そこで目の当たりにする様々な性。女は男と違う尺度で性欲と向き合う。多様な性と向き合い、過去と向き合う青年のお話。

成長記の一種ではあるが、スッポンポンの舞台同様、映画もセックスの連続。しかもイメージだけじゃなく、執拗に長い。賛否があるのは理解できる。


こういう話の真ん中に元宝ジェンヌ真飛聖。元アイドル冨手も何も隠さぬ女優魂。桃李くんの俳優魂も凄かったんだけどね。

舞台組猪塚くんはエモーショナル。あのシーンは見てられずに目を背けた。同じく舞台組江波さんに引き寄せられた。脱がなくてもエロい、そして笑える。笑ってもいいんですよね、と江波さんに聞きたいのだが。

桃李くんを買う女たち。ビジュアルで大谷麻衣が好き(←ノーマル担当)。彼女たち、桃李くんファンの目にはどう映るんだろう。


評価が割れてる(ってか悪い)本作。セックスが長くてAVみたいという感想はあるが、そういう狙いなんだろうと不問。女性客の背景を掘り下げれば、もっと良くなったと思う。

三浦監督の「何者。」は舞台っぽさがいいほうに出た。本作の脚本は映画には不向き。挑戦は評価するが、映画用の脚色は必要だったかと思う。



hiroでした。