WOWOW鑑賞

ラストでがっくり…
アメリカン・アサシン

婚約者を無差別テロにより失ったミッチ(ディラン・オブライエン)は独自に復讐計画を練る。ミッチの動きを極秘裏に察知したCIAのケネデイ(サナ・レイサン)は彼をエージェントとしてリクルート。チームリーダーのハーリー(マイケル・キートン)に訓練を依頼する。


無差別テロで奪われた大切な命。テロリストへの復讐を果たすためにCIAのエージェントとなり…という話だと思ってた。そしたら復讐劇は序盤で早々に完了。え?

そこからハーリーの訓練を挟んで、中盤からやっとメインの陰謀阻止作戦に突入。アクションやら組織のしがらみやら裏切りやら過去のイザコザやら、なかなか手が込んでいる。

だが…作戦開始までの導入が長すぎ。メインの話が薄く感じられてしまった。


同じ材料でも、作戦開始から入ってミッチの過去を小出しにするんじゃダメだったのか。そうすればハーリーとゴースト(テイラー・キッチュ)の関係性(かなり重要)ももうひとつの柱になったのではないかと。

復讐ものなのか、ミッションものなのか、掴めないままラスト。終わってから「そういうことか」と気付く。もったいない。…と素人がすいません。


ディランくんは「メイズランナー」から走りっぱなし(笑)。大怪我した同シリーズ「最期の迷宮」と撮影順は前後した感じかな。元気になって何より。また走り続けてほしい。

キートンさんの格闘の身のこなしはかなりの本気。キッチュはヒーローから始まり、コメディもダンスも、そして悪役の新境地も。幅広げてるね。


ストーリー自体は悪くはないのにいろいろ残念。極めつけは、またまたやっちまったハリウッドの「核の軽視」。

爆発が◯◯でも「放射線は微量です。イェーイ!」じゃないんだよ。ふつうの爆弾ではないこと、頼みます、学校の授業で教えてください。ハリウッドは監修をつけてください。そんなだから核兵器はなくならんのですよ。


監督:マイケル・クエスタ/脚本:スティーヴン・シフ/マイケル・フィンチ/エドワード・ズウィック/マーシャル・ハースコヴィッツ/原作:ヴィンス・フリン
出演:ディラン・オブライエン/マイケル・キートン/サナ・レイサン/シーヴァ・ネガー/テイラー・キッチュ


hiroでした。