WOWOW鑑賞

Lが走り跳ぶ

chage the worLd


監督:中田秀夫/脚本:小林弘利/原作:大場つぐみ/小畑健/音楽:川井憲次

出演:松山ケンイチ/福田麻由子/福田響志/工藤夕貴/南原清隆/平泉成/正名僕蔵/金井勇太/佐藤めぐみ/田中要次/波岡一喜/石橋蓮司/戸田恵梨香/藤原竜也/瀬戸朝香/藤村俊二/鶴見辰吾/高嶋政伸


L(松山ケンイチ)は文字通り命をかけたトラップで殺人犯キラの正体を暴く。同じ頃、タイの山村で謎の感染症が発生し、調査中のエージェントF(波岡一喜)が感染を逃れた少年(福田響志)をワタリ(藤村俊二)のもとに送る。亡きワタリに代わり少年を引き取るLだったが、そこに感染源のウィルスを持った少女(福田麻由子)が現れる。Lは最期の23日間を事件解決に奔走する。



残された命がわかっていたら、何をするだろう。できなかったことにチャレンジする? 思い出の地を巡る? ビールを飲みまくる? 好きなだけラーメンを食う? 未見の映画を観まくる? いっそ何もしない?

案外大したことは出てこない。そんな状況はリアリティがないので、こういうことに悩むことはたぶんない。ただ、読みかけの小説は読み終えておきたいし、シリーズ映画は完結しておいてほしいな。


Lは自分が死ぬ日を知っている。その日に向け仕掛かり事件を次々処理している最中の新規案件。限られた時間。最期はゆっくりしたい、と思いそうなもの。でもLは受ける。

誰かがやらねばならない。自分はそれができる。家族のいないLは仕事とプライベートの境がない。事件解決に奔走してるときが一番生きてる実感があるんだろうね。哀しい。



もはやLはピン作品まで製作されるマツケンの代名詞。藤村さん他本編主要キャストも追加撮影含む出演で嬉しい限り。福田麻由子が最高。現在も活動中の24歳だが…やはり名子役は大成しないのか?


メイクが怖い高嶋政伸。悪役で幅を広げた。工藤夕貴はハリウッド看板が重そう。波岡くんが珍しくいい役(笑)。田中要次はバス運転手(デスノート)からタクシー運転手に。南原清隆の起用は謎。



再見。「デスノート」はおうち鑑賞だったのになぜか本作初見はスクリーン(笑)。中田監督だったのか。鶴見辰吾のドッキリに今さら納得。

ストーリーは想定内で「デスノート」を超えることはない。ってか前作が良すぎ。本作はLのためのレクイエムかな。

最期の23日間で走り、跳び、世界を救い、後継者を探し、背中を伸ばして歩こうとしたLの姿は響いた。

「どんな天才も一人では世界を変えることはできない」ーL




hiroでした。