WOWOW鑑賞

良作なのにラストに疑問
家に帰ると妻が必ず
んだふりをしています。

バツイチのじゅん(安田顕)がちえ(榮倉奈々)と再婚して間もなく3年目のある日、じゅんが帰宅するとちえが血まみれになって死んでいた。実はちえの「死んだふり」で、翌日から様々なシチュエーションの「死んだふり」が続く。


夫婦であることの理由。

優しいから。頼もしいから。
趣味が同じだから。料理がうまいから。
経済力があるから。生活力があるから。
笑顔が素敵だから。守りたくなるから。
顔がいいから。背が高いから。
…キリがない。

結局は好きだから。


yahoo!知恵袋の投稿に端を発したコミックの映画化作品。「死んだふり」のクオリティの高さに抱腹絶倒。主役夫婦の仲の良さにほっこりさせられるのは、奈々ちゃんのキャラクターとヤスケンの芸があってこそ。

後半、身辺に深刻な事態が続発し、仲良し夫婦にも暗雲。結婚とは何か、夫婦とは何かを考えさせられる構造。うちの場合はどうなんだろう…多くの人が自問することだろう。


大谷亮平くんがいるとテレビっぽくなるのはキャラ損か。嫌いではない。浅野和之さん、品川徹さん、螢雪次朗さんのベテランは物語に絶妙な味付け。

笑いだけのコメディではない良作。レビューの評価もまずまず。が、ラストだけが疑問。投稿サイトが元ネタなので正解はない。それでも映画作品なら作り手の「答え」は必要だと思う。その「答え」は必ずしも正解でなくてもいいのだし。


夫婦ってなんだろう。いろんな夫婦論が紹介されるストーリー。そんな中「こんなオッサン嫌だなぁ」と思った浅野さん演じる上司の結論が一番腑に落ちるかも。


監督:李闘士男/脚本:坪田文
出演:榮倉奈々/安田顕/大谷亮平/野々すみ花/浅野和之/品川徹/螢雪次朗


hiroでした。


体脂肪計タニタの社員食堂 ←李監督


図書館戦争 ←榮倉さんの映画というとこの印象


変態仮面 ←ヤスケン、強烈!