地上波鑑賞

かなりな高難度
名探偵コナン ゼロの執行人

東京サミットが予定されていた会場で爆発火災が発生。現場で検出された指紋とPCの保存データから私立探偵の小五郎(小山力也)が容疑者として逮捕された。事件当時の映像に公安刑事の安室(古谷徹)が一瞬映り込んでいたことから、コナン(高山みなみ)は事件に公安が絡んでいることを察知する。


「正義」の理念は人によってあまりに違う。その違いは時に法を犯し、戦争さえ起こす。

「絶対正義」が存在しないのなら何にすがればいいんだろう。とりあえず「人に迷惑をかけないようにしよう」とだけは思っている。

…んなことをいつも人に迷惑をかけてるヤツが言っている(笑)。


検察、警察庁、警視庁…それぞれが別の公安部を持っていることは初めて知った。一口に「公安」と言っても主義や行動原理は全然違うのか、とアニメに教えてもらった。

人気キャラ安室がどこの公安に属するのか、ようやく整理がついた。いろんな組織が入り混じってのストーリー。これはお子ちゃまにはかなり難解なのではないか。


安室の本名が古谷。その声をアムロ・レイの古谷徹が演じているのは有名な話。「純黒の悪夢」ではシャアの池田秀一との共演も果たしている。ピカチュウの大谷育江とムサシの林原めぐみはレギュラーだしね。

この手の組織系の話の脚本はお手の物の櫻井武晴。大人コナンファン向けでありながら、終盤の手に汗握るアクションはチャイルド層もドキドキ。


近作全般に言われているのは推理よりアクションに偏っていること。推理はコミックやテレビアニメに任せ、劇場版ではド派手にやるというのもアリかと思うけどね。

まぁ小学生が日本を救ったり、なぜかコナンの正体がバレなかったり、荒唐無稽ではあるけれど(笑)。


監督:立川譲/原作:青山剛昌/脚本:櫻井武晴/音楽:大野克夫
出演:高山みなみ/古谷徹/上戸彩/博多大吉/茶風林/緒方賢一/大谷育江/林原めぐみ/山崎和佳奈/小山力也/山口勝平


hiroでした。