WOWOW鑑賞


再見は脳内大沢・柴咲バージョンでした
世界の中心で、愛をさけぶ

監督・脚本:行定勲/脚本:坂元裕二/伊藤ちひろ/原作:片山恭一
出演:大沢たかお/長澤まさみ/森山未來/柴咲コウ/宮藤官九郎/津田寛治/高橋一生/古畑勝隆/西原亜希/菅野莉央/マギー/ダンディ坂野/近藤芳正/尾野真千子/堀北真希/田中美里/森田芳光/大森南朋/草村礼子/木内みどり/杉本哲太/天海祐希/山崎努

結婚を控えた律子(柴咲コウ)は幼い頃に着ていたカーデガンのポケットにカセットテープがあることに気付く。録音されていた声を聴いた律子は、翌日ある場所に向かった。婚約者の朔太郎(大沢たかお)は、行き先も告げずに突然消えた律子を台風が近づく故郷のニュース映像で見かけ、自分も帰郷する。


死というのは他人事。祖父母や親戚が亡くなっても、頻繁に会っていなければ意外と現実味は薄い。パートナーや両親などの死で初めて死が身近にあることを知る。

人の死。年齢を重ねた上でなら、死を受け入れることができる。これが若いとなかなか大変。いなくなる。話せなくなる。そういう理解だけでは到底受け入れられない。


恋人亜紀(長澤まさみ)との壮絶な「別れ」を経験した高校生の朔太郎(森山未來)。思春期である。引きずって当然だ。大人になり恋をしたが、それでも故郷の風景は亜紀とリンクする。

忘れることが解決ではない。大人になってから伝わった亜紀の最期のメッセージが、それを教えてくれる。ずっとずっと引きずっていた朔太郎。辛かったことだろう。

原作小説がベストセラーになり、世はセカチューブームに。ドラマ、舞台、海外映画にもなったそうだが、観たのは本作だけ。原作も未読。


森山くんはドラマ版「ウォーターボーイズ」(←伝説的豪華キャスト)で周知。まさみちゃんも鳴り物入り。その二人が本作でさらに国民的ブレイク。まさみちゃんの剃髪は当時ビックリ。

初見時は森山くんとまさみちゃんメイン。今回はたかおくんとコウちゃんメイン。観るときによって違って見える映画って面白い。コウちゃん、話的には主役。高橋一生が出てたのには驚き。


死をどうやって受け入れるか。人それぞれだと思うので以下は両親を亡くした僕の場合。

心のなかで生きている、なんて言いません。わかりづらいかもしれませんが、亡くなった方も残された方も時間軸が違うだけで同じ世界にいる。そう思えるようになりました。時間という概念をなくすと、いつまでも一緒に存在してるんですよ。

本作のように恋人と若くして死別したら他の人を愛してはいけない?…それは違うと思うんだけど…経験がないので…なんとも…えっと…助けてくださーい!

 
 
hiroでした。