NHK-BS鑑賞 Blabo!音楽ドキュメンタリー

音楽には国境も年齢制限もない
ブエナ ビスタ 
ソシアル クラブ

監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:イブライム・フェレール/ルベーン・ゴンザレス/オマーラ・ポルトゥオンド/エリアデス・オチョア/ライ・クーダー

かつてキューバの娯楽の殿堂として賑わっていたブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ。そこで演奏していたミュージシャンはクラブの閉鎖と共に普通の暮らしに戻っていった。ギタリストのライ・クーダーが、この伝説のミュージシャンを集めてアルバムを製作し、グラミーを受賞。彼らの音楽への思い、歩んできた歴史をヴィム・ベンダースが綴ったドキュメンタリー。


タイトルとバックグラウンドは知っていたけど、本作がドキュメンタリーだとは知らなかった!(←そこ重要)

亡父の所有するラテンのヒットナンバーを集めた音楽テープを見つけたことがある。キューバという閉鎖的な国の音楽なのに、経済成長真っ只中のアジアの国の青春を彩っていたという。音楽に国境はない。

ライがかつて耳にして感動した音楽。その奏者を探して共演する。かつての伝説的な音楽家たちはすでに老人。だが、再び楽器を手に取った彼らは今でも伝説の中にいた。


少々複雑な歴史を刻んできた国。どんなに素質があるミュージシャンも芸術家も、その名声が世に出ることは稀だった。

アムステルダム公演の合間に挿入されるメンバーインタビューは彼らの歩んだ道。そこに政治色はほぼない。あるのは音楽。

楽器があればそこに音楽がある。生活のなかに…いや生活=音楽なのだろう。


心地よいラテン音楽と癒されるキューバの風景。「激動の政治」的な派手な演出はない。終盤のニューヨーク散歩とカーネギー公演が唯一のアクセント。

多少は音楽映画好きな自覚はあるhiroでも退屈さはあったかな。ドキュメンタリーが不慣れというのもあるだろうけど。



hiroでした。