41本目(8月23日鑑賞)
女性による女性のためのオーシャンズ
監督・脚本:ゲイリー・ロス/製作:スティーブン・ソダーバーグ/ジョージ・クルーニー
出演:サンドラ・ブロック/ケイト・ブランシェット/アン・ハサウェイ/ミンディ・カリング/サラ・ポールソン/オークワフィナ/リアーナ/リチャード・アーミティッジ/ダコタ・ファニング/シャオポー・チン/エリオット・グルード/ヘレナ・ボナム=カーター/ジェームズ・コーデン
詐欺で服役していたデビー(サンドラ・ブロック)は仮出所し、刑務所内で練った計画を実行するために旧友ルー(ケイト・ブランシェット)を訪ねる。標的はカルティエが所有する1億5000万円のダイヤのネックレス。ニューヨークで行われるファッションイベント・メットガラに出席する女優ダフネ(アン・ハサウェイ)に装着させて奪おうという魂胆だ。
ダニー・オーシャンの物語の時系列的な続編にあたる。「ド派手」とのキャッチだが派手なのはお宝とセレブだけ。物語はいたってクール。ちゃんとしたオーシャンの系譜。
ダニー版を女性で焼き直しただけ疑念を抱いていたが撤回。獲物だけじゃなく、ファッションだけじゃなく、動機から計画からチーム感から女性ならでは。ウーマンムービーとしてちゃんとつくられてるのがよい。
流れは「スティング」の感じだが、仕掛けはハードに頼り気味。ハッキングという奥の手が犯罪映画で重宝がられるようになり、味気なさも感じる。手に汗握るピンチも少ない。
用意周到、抜かりないのは女性版ならでは。役者は揃ってる。次があるならダニー流いちかばちかの心理戦も見てみたい。
核はサンドラとケイト。2人ともオールラウンダー役でキャラかぶりが気になる。が、カッコいいのでよし。ヘレナ・ボナム=カーター、リアーナら仲間たちが濃厚スパイス。ミンディ・カリング、オークワフィナ、サラ・ポールソンら初見の面々がとくに魅力的。
公開前から気になってた。7人しかいない。8人目がカギなのか? アンはターゲットだよね? ほかに誰か…それは観てのお楽しみ。
セレブの方々も実名出演。無知なhiroはセリーナ・ウィリアムズしか知らない(笑)。ダニー組も絡んでくるのは嬉しいサービス。
音楽もクールでスタイリッシュに演出。ファッション関連用語も実名で連発(よく許可したね〜)。男のhiroが満足できた作品。女性ならもっと没入できると思う。
hiroでした。
脚本7 映像8 音響7 配役8 音楽8
38/50
で、その8人目なのですが…あ、ヒントになるかもしれないんで、ここから先は観た人だけで。
あくまで個人的な感想なんですが、8人目、必要でしたか? なんか後付け感が残る脚本でした。役者さんが仲間に入りたかったから(セリフにもありましたが)変えてもらったのかなー、などと訝ってみたり。そもそも一発逆転の世界に入る必要ないものね。